よくInstagramでニッコリ商品を持って写真を撮影するタレントさんとか居ますが、まさしくインフルエンサーマーケティングです。 フォロアーが多い人ほど料金的には高い傾向があり、その時の旬の人なども料金が高くなります。 こんなインフルエンサーマーケティングを失敗しないためにも、私が失敗した事例を元に教訓を活かしてください。
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、インスタグラムを利用したマーケティング(販促)手法の一つです。
インスタグラマー達は日々かっこいい写真、面白い写真を投稿し、フォロワーに届けています。 そんなフォロワー達への訴求をするため、インスタグラマーに頼んで自社商品などを紹介してもらうシステムです。
それこそ有名なインスタグラマーは、数万、数十万のフォロワー達を抱えているため、そこにアプローチするマーケティングとなります。
このマーケティング手法ですが、流行りに任せてついつい手をだしてしまいがち。 流行りだからと手を出したことで大失敗!なんてことにならないように、失敗事例をお届けします。
何故失敗したかを自分なりに検証してみたので、今後の教訓にするためにも共有したいと思います。
インフルエンサーマーケティングで失敗した理由1:フォロアー数=影響力ではない
フォロアーの数はそのままリーチ数となりますので、大切な指数ではあります。 ただ、そのフォロアーの質をも考慮に入れなければいけません。
以前も記載しましたが、女性向け商品を女性のインフルエンサーにお願いし、拡散したにも関わらず、全然アクセスが伸びない。
アクセスが伸びたにも関わらず売上が出ないなんてことがありました。
これは、インフルエンサーのフォロアーがほとんど男性だったという理由によるもので、フォロアーの数に意識をしすぎていたため、 実際のファン、最終到着地点のユーザーにまで目を向けていなかったからです。
女性向け商品を数万の男性ユーザーに向けて発信しても、当然購入には繋がらないわけです。これは痛い出費でした。(数百万)
実際に、インフルエンサー実施前と実施後での各種数値はほぼ変わらず、これ単体で見ると間違いなく費用対効果はでていないという結果になりました。
賢い読者ならわかると思いますが、間違いなくフォロアー数=影響力ではないということがわかると思います。
インフルエンサーマーケティングで失敗した理由2:記事・写真が面白くない
よく勘違いしているのことですが、ネットの社会ってある意味、究極の実力主義です。
本当の意味での有機的拡散をするにはどうするか、至極簡単です。
記事が面白い、写真がクリエイティブなことだけです。”なんかすごい”感が無ければ、リアル拡散はしにくいメディアなのです。
逆に言えば、まったくの無名の人が、すごく面白い記事、写真を投稿すると、一夜にしてスターなんてのもあり得る話なのです。
この実力主義のメディアの中で、私は面白いマーケティングができなくて数々の成功とは言えない体験をしてきております。
見て面白いから、人に見せたい。これがユーザーの心理であり、まじめな商品写真なんて誰も人と共有しようと思わないのです。
強制的に見せることのできるマスメディアと違い、ネットには強制力がありません。
というのも、好きなTV番組の途中に差し込まれるCM。興味が無くても15秒間見てしまう。 これがマスの強みではありますが、ネットメディアって、興味が無いと思った瞬間、ブラウザを閉じたり、別のページに移動したりするのが当たり前ですよね。
だから、見た瞬間面白いと思わなければユーザーは広げようと思わないでしょう。
つまり、インフルエンサーの属性や拡散力を見る前に、自社のクリエイティブが面白いか、 拡散したくなるかを吟味した方が、実際に広がる近道だと考えます。
インフルエンサーマーケティングで失敗した理由3:イイネは人が押したのかわからない
自分の投稿にイイネが押されるとうれしいですよね。
ついつい、その押した人の記事や写真を見てみたり。 こんな人が自分と共感してくれるんだとちょっと感動したり。
でもそれって、本当に人が押しているのかを考えたことがありますか?
所謂ボットというものが、もちろんインフルエンサーマーケティング界にも存在します。
このボットは、人の写真に勝手にイイネを押していくように設計されています。 イイネを押されたインスタグラマーは、相手の投稿を見ますよね?
そうして、社交辞令としてイイネ返しをしたりすると思います。
その他、フォロアーになってくれた人に対して、自分もフォロアーになるなど、 いわゆる相互の精神を利用したボットが存在するのです。
このようにイイネ、フォロアーを増やしていくボットが急増しているのも事実です。
私も、広告代理店から売り込まれたことがありました。 仕組みを聞いてなるほどとは思ったものの、意味があるのかは疑問です。
今のインスタグラムのシステムでは、これがボットなのかリアルな人が押しているのかは判断できません。
この穴を狙った企業がどんどんボットを増やしていきます。 これは、フォロアーが商品になるということが証明されたからです。
今まで人の手で有機的にフォロアーを増やしていたのが、機械的に増えていくことになるわけです。 このように広がった繋がりは、はたして実際に価値があるかどうかはお察しの通りです。
私は有機的なつながりの一千フォロアーと、機械的なフォロアーの一万だったら、間違いなく有機的フォロアーの方が価値があると考えます。
インフルエンサーマーケティングで失敗した理由4:そもそもインフルエンサーが増えビジネス化している
職業インフルエンサー。本当にいっぱいいます。20代で月に100万稼ぐインフルエンサーなんてのもざらにいます。
先ほども述べましたが、フォロアー数はお金になるのです。
もし、自分にそれなりのフォロアーがいるのであれば、もしかしたらインフルエンサーマーケティングを運営している企業からオファーがあるかもしれません。
一回、商品使用の写真をアップするだけで数万円なんていうビジネスに飛びつかない方が難しい。自分だったら飛びつきます!
インスタグラマーなんて職業している人は、一日に、着替えを3着もって、同じ店に行き、違うメニューを頼んで写真をストックしています。
「今日もまた来ちゃった!」を演出するために、最初の一回目ですべての写真を撮り、後日、投稿するのです。
これが悪いと言っているわけではありません。
あくまで、そういうビジネスがあって、リテラシーの低い人は踊らされているという現実があるというだけです。
インフルエンサーマーケティングで失敗した理由5:インスタグラマー情報を自社で把握せずに業者まかせ
インフルエンサーをビジネス化している業者はたくさんあります。
そして、業者にインフルエンサーリストを見せてもらうと、すっごくワクワクしてしまいます。 実際のリストには、有名な人が並んでいており、こんな有名な人に商品を使ってもらえる、宣伝してもらえると思うだけでついつい手を出してしまいます。
たしかに、ビジネスですのでお願いすると、必ずやってくれます。
ただ、そのような業者はインフルエンサーの全てを把握しているわけではありません。
在庫という形でタレントリストを見せてもらえますが、その人が過去にインフルエンスした商品、サービスをすべて把握するわけでもなく、ただ単に知名度とフォロアー数だけで値段をつけて販売しているにすぎません。
商品とのマッチングなどはこちらですべて把握しておかなければならないのです。
ちなみに、著名なインスタ―グラマーはその期間だけ商品写真を掲載してくれていますが、 期間が過ぎると消しているなんてこともあります。
同じジャンルの商品写真がすでにあると、同じジャンルの商品を取扱いしている他社からはオファーが来ないからです。
とりあえず、インフルエンサーが流行っているしやってみよう!という気持ちだと必ず失敗します。
まずは自分でやってみる。当たり前のことですが大切なことなのです。 自分でやるからこそ、インスタグラムの使い方が理解でき、新しいひらめきが起こるのです。
みなさんも、業者へまかせっぱなしにしないで、インスタグラムを一度使ってみることをおすすめします。
ちなみに失敗後、もちろん自分でもインスタをやり始めました。 その時に感じた感想は、意外と面倒くさいということ。
あと、アフィリエイトとか広告とかがうざいぐらい出てくるので、今の所ウンザリしています。
インフルエンサーマーケティングを失敗しないためには?(まとめ)
このように、インフルエンサーマーケティングでの失敗があるからこそ、失敗しないための条件を見つけることが出来ました。 つまりは、以下の通りのことを守ってインフルエンサーマーケティングを成功に導いて下さい。
- フォロアー数だけをKPIしない
- ブランドイメージを優先せず面白いものを心がける
- インスタグラムの仕組みを理解しボットと人の違いを見分けるカンを養う
- インスタグラムはビジネス。つまりインスタグラマーも結構ドライだということを理解する
- 自社でインスタグラムを行わず業者のリストだけを頼りにしない
その他、インフルエンサーマーケティングに向けた記事をいくか書いておりますので、ご参考になさってください。