インフルエンサーマーケティングをする前に見直しておきたい目標設定(KGI)とは

マーケティング

インフルエンサーマーケティングには成功する目標と失敗する目標があります。 この違いを把握せずに闇雲にインフルエンサーを活用してしまうと費用対効果は期待できません。 インフルエンサーマーケティングに向いている目標設定こそが成功への第一歩なのです。

スポンサーリンク

インフルエンサーマーケティングをする前に確認すること

インフルエンサーマーケティングを行う前に、 まずはインフルエンサーマーケティングにおける目標を整理することからはじめましょう。

目標がはっきりしていないと、何が成功できて何が失敗したかが検証できないからです。

ただし、ここでも注意が必要です。

というのも、インスタグラムにも向き不向きがあるためです。

インスタグラムの特徴を知ることで、インフルエンサーマーケティングをするかどうかの判断材料になります。

それでは、インフルエンサーマーケティングに向いている目標から見ていきます。

インフルエンサーマーケティングに向いている重要目標達成指標(KGI)

KGIとは、Key Goal Indicatorの略で、ようは目標のことです。

インスタグラムを使ったインフルエンサーマーケティングにおいて、向いているKGIとそうじゃないKGIが存在します。

まず、インスタグラムに向いているKGIとしては、次の通りです。

  • ブランドの認知を上げる
  • 世界観を知ってもらう
  • キャンペーンの参加数を増やす

このように、インスタグラムはブランディングや告知、参加応募などには非常に相性の良いメディアです。

何より写真を見ることを目的としていますので、ブランドや世界観を伝えやすいのです。

また、キャンペーンの告知についても、検索せずに勝手にタイムラインで出てきますので、 マス的な使い方ができるため向いていると言えます。

検索だと「○○商品 キャンペーン」などでわざわざ検索しないとダメですもんね!

 

逆に、向いていないKGIとして考えられるのはこの通りです。

  • 商品の売上50%アップ
  • 公式サイトのアクセスアップ
  • お問い合わせ数30%アップ

まず、インスタグラムはURLリンクを設置できません。

唯一、プロフィール欄に公式URLを書くことができるだけです。

つまり、その投稿に対して、直接サイトへ誘導することはできないのです。

また、フォロワーはその商品自体に興味があるわけではありません。

そのあたりが、リスティング広告と違い、興味がさらさら無い人ばかりなのです。

あくまで、フォローしていた人が、その商品の写真を投稿したというだけです。

こちらが売りたい商品とインフルエンサーは直接関係なく、フォロワーから見るともっと関係が遠いため、 直接的な売上だったりとか、問い合わせといった件数に対してはそれほど効果を発揮できません。

このように、インフルエンサーマーケティングはマス的な広告だというのがお分かりいただけると思います。

もっと単純に言うと、インフルエンサーというチャンネルを見ている人にCMを出しているに過ぎません。

このような特徴を踏まえた上で、KGIやKPIを設定しないと、何が成功で何が失敗かわからなくなってくるのは当然なことなのです。

また、インスタグラムにあまり向いていないKGIを設定した場合、すべて失敗となってくる可能性もあります。

つまり、インフルエンサーマーケティングをはじめるにあたっては、 その目的がインフルエンサーマーケティングで達成可能なものなのかを考えることから始めるべきなのです。

インフルエンサーマーケティングの重要業績評価指標(KPI)

よく用いられるインフルエンサーマーケティングにおけるKPIは次の通りです。

  • ブランドのハッシュタグの投稿数
  • エンゲージメント率(投稿にたいするいいね!)
  • インスタグラムからのURL流入数
  • 公式アカウントへのフォロワー数

先ほどのKGIを設定したあと、こちらのKPIを設定していきます。

例えば、KGIとKPIをこのように設定しましょう。

KGIブランドの認知を上げる
KPIブランドのハッシュタグの投稿数

ブランドの認知度=拡散された数と言えますから、この場合のKGI、KPIは正しく機能しています。

 

逆に、向いていないKGIの場合はどうでしょう。

KGI売上を50%アップさせる
KPI公式アカウントへのフォロワー数

売上を50%アップさせる=フォロワー数とは少し遠い関係ですよね。

間接的にはつながるのかもしれませんが、実際の流れを考えてみると、

「フォロワー増加→見込み客が増える→こちらから直接コンタクトが取れる→売上につながる」

やっぱり遠い関係になってしまいます。

このように、インスタグラムで把握できるKPIはKGIに対して向いている向いていないがあるのです。

実際「売上アップ」という目的のためであれば、リスティング広告でLPに飛ばしたほうが早いです。

リアルな売上目標などを立てる場合、インフルエンサーマーケティングにお金をかけるより、他のメディアに投資しましょう。

インフルエンサーマーケティングはキャスティングが大事

もう一つ、インフルエンサーマーケティングを行うにあたっては、キャスティングが大切だと言われています。

アパレルばかりの写真をあげているインフルエンサーに対して、化粧品のカテゴリでは効果が薄いのは当たり前。

また、インフルエンサーのイメージが、紹介する商品のイメージとあっているか見極める必要があります。

このあたりを広告代理店に任せてしまうと「とりあえず100万人の在庫に対して広告を出しましょう。」といった提案しかしてこない人ばかりなので、 親和性だったりマッチ度といったものが見えてきません。

親和性があるかないかは、各企業側の人でしか分別がつきませんので、インフルエンサーマーケティングを行うのであれば、 自社でインフルエンサーの選定は行うようにしてください。

これを怠ると100万つぎ込んでも、リターンゼロなんてざらにあります。

この失敗についても記事を書いていますので、ご参考までに読んでくださいね!

インフルエンサーマーケティングに大失敗!失敗事例から学んだ5つの教訓

広告代理店の方がインフルエンサーマーケティングをやりましょうって言われたら、 マッチ度や親和性について聞いてみてください。

すぐ答えられて、納得された場合は良い広告代理店ですので、まかせても大丈夫です。

インフルエンサーの性格、投稿写真のカテゴリなどを重要視しながらキャスティングを行ってください。

インフルエンサーマーケティングがうまくいかなかったら

KGI、KPIがそもそもおかしい

まずはKGIとKPIの設定ミスを疑ってください。

ほとんどの場合、インスタグラムに向いていないKGIが設定されていることだと思います。

LPへのアクセス数などといった、直接URLへ誘導が必要なKPIが設定されているようであれば不可能です。

キャスティングのミス

次に、キャスティングのマッチ度を疑いましょう。

キャスティングにミスしている場合は、逆効果の場合もあります。

品が求められる商品なのに、ギャルばっかりがインフルエンサーだと・・・ということです。

実際に体験しましたが、それはもう散々でした!

商品カテゴリがインフルエンサーマーケティング向けじゃない

最後に、その商品自体がインスタグラムで宣伝する必要があるのかをもう一度確認してください。

広告代理店の言われるがまま、流行だからといってやっているパターン無いですか?

これだけの人数にリーチできます。

今までよりもかなり安い金額です。

有名人を起用できます!

そんな言葉巧みに迫ってくる営業さんいますよね。

たまには自社の商品特性を考え、インフルエンサーマーケティングが必要かを再考してみてはいかがでしょうか。

インフルエンサーマーケティングの今後

インフルエンサーマーケティングは、このように限られた目標でしか効果を発揮できません。

でも、日本の企業が求めているものは「売上」が一番ですよね?

写真から直接LPに誘導できるなどの売上に直結した広告メニューを開発しないことには、 今後、廃れていくのではないかと思います。

そして、廃れていくメディアには人が寄り付かなくなるわけです。

写真を見るの好きだったり、投稿するのが好きだったりと、普通の趣味では活用されていくと思いますが、 広告媒体としてのメディアで見ると「どうかなぁ」というのが本音のところ。

ただ、いま流行りではあるので、これからも動向を見ていきたいと思います。

その他、インフルエンサーマーケティングに関する記事も書いていますので、ぜひ読んでくださいね!

https://damema.net/article/77/

以上、インフルエンサーマーケティングの目標設定でした!