最近会社がヤバい!全90項目|倒産の予兆カテゴリ別チェックリスト

仕事
会社の倒産、できれば経験したくないものです。ちなみに私は経験しました。その頃はぺーぺー社員でしたが、ある日突然、会社とは違った場所に呼び出されて倒産のお知らせ。社会保険の申請の仕方や、今後の対応について説明を受けました。いやー懐かしい。でも、もう経験したくありません。そんな”危ない会社”の可能性がある項目をチェックリストにまとめました。
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  1. 1.社長・役員のチェックリスト
    1. ワンマン経営である
    2. 経営者は仕事よりもゴルフ等趣味を優先している
    3. 意思決定が遅い
    4. 公私混同がひどすぎる
    5. 不在のことが多い
    6. 従業員をばかにするようなことがある
    7. 家庭に何か問題をかかえている
    8. 会社内で派閥がある
    9. やたら顧問が多い
    10. 右腕だった人が退職した
    11. 抽象的なビジョンしか持っていない
    12. 2世、3世である
    13. 従業員のアドバイスを嫌がる
    14. イベントが大好きだ
    15. ブレーンがYESマンだらけ
    16. 業界のことをあまり知らない
    17. 規模によらず組織を作りたがる
    18. 精神論が増えた
    19. 毎月スローガンが発表される
  2. 2.従業員のチェックリスト
    1. 同僚・上司など従業員の退社が多い
    2. 経理担当がよく銀行に行ったり電話をしている
    3. 中堅どころがよく飲みにいっている
    4. 従業員の陰口が多くなった気がする
    5. 仕事以外のことをしている従業員がいる
    6. 特に営業職の有給休暇取得が増えた
    7. 管理系の部署が毎日残業続き
    8. 営業の方が声が大きい
  3. 3.商品・サービスのチェックリスト
    1. 新商品に関連性が見つからない
    2. マーケティング部が無い
    3. 他社と比べコスト優位性が無い
    4. 商品クレームが最近目立ってきた
    5. 納期の遅延はあたりまえ
    6. 新商品が中々でず、売上のほとんどは成熟品
    7. 在庫管理がうまくいっていない
    8. 類似品が多く競争力が無い
    9. 特定の取引先に対して異常に優遇している
    10. 季節商品が多数ある
    11. 設備投資が異常
    12. 売上の戦略が安売り
    13. 設備投資に対する売上がマッチしていない
    14. 検品・検収が甘い
    15. 適正なサービスを行るほど人員がいない
    16. 商品の原料が希少性のあるもの
    17. 得意先の売上が毎月まばらで安定しない
    18. 超ニッチ産業で勝負している
    19. 技術力があるからと慢心している
    20. 無理やり買わせるような施策をしている
    21. なぜか売り買いのサイクルを短くしたがる
    22. グループ間取引が多くなってきた
  4. 4.財務関係のチェックリスト
    1. 売上が横ばい、もしくは現象が3年以上
    2. 赤字が3期連続続いた
    3. 財務諸表が急に変化した
    4. 交通・出張費が多くなってきた
    5. 短期借入金が月商の3倍以上ある
    6. 銀行との関係が悪化している
    7. 取引銀行が増えた。地方銀行に手をだすようになった
    8. 小口支払いがツケ払い
    9. 決済日がなぜか増えている
    10. 支払手形が金融市場に出回っている
    11. 空リース・多重リースをしているかもしれない
    12. 税金の滞納がある
    13. 売掛金のサイトが長い
    14. 商工ローン、消費者金融に借りはじめた
    15. 不動産の担保者名がよく変わる
  5. 5.その他のチェックリスト
    1. 本業外への投資が目立つようになった
    2. 事務所がきたない
    3. よくわからない人が会社に出入りしている
    4. 同業種と付き合いが無い
    5. 政治家、芸能人やなんかと付き合いがある
    6. 会議が急に増えた
    7. 人材育成が無い
    8. 急に経費節約を言い出した
    9. チャレンジという言葉が多い
    10. 規模と比べ子会社が多い
    11. 関連会社で利益調整している
    12. 営業の人に、お宅の会社大丈夫と聞かれた
    13. 社名変更でやたらと横文字が多い
    14. 広告の急増、急減がある
    15. 強力なライバルが出てきた
    16. 本社移転がよくある
    17. 取扱い品目がよくわからない状態
    18. 仕入先などが急に変更された
    19. そもそもこの業種の構造が変
    20. 銀行などの金融機関への問い合わsが増えた
    21. 会社がオープンではない
    22. コンプライアンスに遵守していない
    23. 会社の立地が悪い
    24. 意味がわからないまま海外に行くといっている
    25. 常に誰かを募集している
    26. やたらと電話が多くなってきた
  6. スコアレベルと対策

1.社長・役員のチェックリスト

倒産の可能性がある会社は、会社の顔ともいえる社長、役員の属性に大きく左右されます。まずは社長・役員のチェックリストから見ていきましょう。

ワンマン経営である

ワンマンだと変なところに投資したりするんですよね。

経営者は仕事よりもゴルフ等趣味を優先している

経営者が会社に来て、ゴルフのWEBページばかりを見ていると危険です。経営に興味ないんです。

意思決定が遅い

意思決定速度は経営者の資質を求められます。これが遅いと臨機応変にできないんです。

公私混同がひどすぎる

オーナー会社によくあるパターンですよね。特に社員を家族の用事で使ったりなどありませんか。

不在のことが多い

なぜか不在。いつも不在。これも経営に興味が無いのか、金策に走り回っているかです。

従業員をばかにするようなことがある

いらついているんです。そして従業員を大事にしない経営者は会社も大事にしません。

家庭に何か問題をかかえている

家庭がうまくいっていないのに、会社がうまくいくわけありません。

会社内で派閥がある

派閥があると、まとまるものもまとまりません。サラリーマンとしては見極めどころですね。

やたら顧問が多い

何かわかりませんが、顧問という名目の方が多い。外の意見が多いとぶれます。

右腕だった人が退職した

右腕レベルですから、着いていけないと感づいたのかもしれませんね。

抽象的なビジョンしか持っていない

抽象的でもいいんですが、もっと明確なビジョンじゃないと誰もわかりません。

2世、3世である

だいたい、あまやかされて育っていますから――。

従業員のアドバイスを嫌がる

実際、会社のことを一番に考えてるのって運命共同体の従業員ですよ。

イベントが大好きだ

自分をすごいといってもらえるイベントが大好きです。

ブレーンがYESマンだらけ

ブレーンは反対意見を持っている人の方が重要です。

業界のことをあまり知らない

業界のことを知らなくても経営はできるかもしれませんが、やっぱ知っておいた方が決断は早くなります。

規模によらず組織を作りたがる

10人しかいないのに、人事部があったり、法務部があったり。どうせ兼務なんですから総務でいいじゃん。

精神論が増えた

根性で売上作ってこい!なんていう人いますよね。

毎月スローガンが発表される

目標があるのはいいことなんだけど、毎月変わってたら大変ですよ。

2.従業員のチェックリスト

次に、従業員のチェックリストです。外との交流も多々ある従業員。外部から何かしらの情報をキャッチすると、行動が少し怪しくなります。

同僚・上司など従業員の退社が多い

出来る人はすでに行動しています。

経理担当がよく銀行に行ったり電話をしている

前職でもそうでした――。あの時、風を感じていれば――。

中堅どころがよく飲みにいっている

ストレス発散のため仕方がないんです。ほとんど愚痴だとは思います。

従業員の陰口が多くなった気がする

上がピリピリしていると、下にまで伝染し職場の雰囲気が悪くなるものです。

仕事以外のことをしている従業員がいる

いくら仕事したって終わらないし、売上あがらない。そりゃ違うことしますよ。

特に営業職の有給休暇取得が増えた

営業職って、倒産に敏感なんです。たぶん、面接に行ってるんじゃないかな。

管理系の部署が毎日残業続き

人事だったり、誰かに辞めるといわれたり、ヤバい会社の管理部は忙しいのです。

営業の方が声が大きい

営業は確かに売上を作る部門です。そこの声が大きくなりすぎると会社としては価値が下がります。

3.商品・サービスのチェックリスト

そもそも、自社商品ってその業界で勝てるものなのでしょうか。いい武器を持たないと、戦場では生きていけません。ここでは、商品・技術・サービスに沿ってチェックしていきましょう。

新商品に関連性が見つからない

売上を作るために、どんどん新しい商品を開発します。でも、それ在庫リスク増やしてるだけなんじゃ。

マーケティング部が無い

マーケティングは会社の中枢。つまりイノベーションを起こすことはできません。

他社と比べコスト優位性が無い

まず同じ土俵に立てていない。どこに優位性を見出すか検討しよう。

商品クレームが最近目立ってきた

コストカットの弊害です。クオリティ<売上になっている典型ですよね。

納期の遅延はあたりまえ

資金繰りの可能性もあります。キャッシュフローのため納期月変えたりとかありますよね?

新商品が中々でず、売上のほとんどは成熟品

これはこれでありですが、いつかは売れなくなります。気を付けましょう。

在庫管理がうまくいっていない

在庫を見れば会社の運営が分かります。そのぐらい在庫管理のノウハウはキャッシュに直結します。

類似品が多く競争力が無い

類似品が多いと、最後、価格競争に巻き込まれます。

特定の取引先に対して異常に優遇している

無理に買い取ってもらってお金を作っている可能性があります。

季節商品が多数ある

季節ごとに売り上げがかわると読みにくいです。繁忙期などがある会社は要注意。

設備投資が異常

その設備、本当に必要ですか。もっと使い道があるでしょうに。

売上の戦略が安売り

安売りばっかりしていると、いつかは自分の首をしめます。

設備投資に対する売上がマッチしていない

設備投資って、売上が見込めるからするもんですよね。投資したら売れるは間違いです。

検品・検収が甘い

品質ってかなり大事な要素です。ここを怠ると、取引停止などのしっぺ返しが来ます。

適正なサービスを行るほど人員がいない

サービス業にあるまじき行為。もう商売として成り立っていません。

商品の原料が希少性のあるもの

希少性のある材料って、出荷止められるとそこで試合終了になるんです。

得意先の売上が毎月まばらで安定しない

数字が読めません。これって良い時を思い出して皮算用しちゃうんですよね。

超ニッチ産業で勝負している

ニッチだから食えてたけど、世の中が変わると急に終了の可能性もあります。

技術力があるからと慢心している

技術力って大事だけど、いつかはこされます。AIとか登場するしね。

無理やり買わせるような施策をしている

無理やり販売するのは長続きしないし、信頼性にかけます。

なぜか売り買いのサイクルを短くしたがる

はい、自転車操業の可能性ありですよね。

グループ間取引が多くなってきた

見かけ上の売上はいくらでも作れるのです。でもそれって粉飾――。

4.財務関係のチェックリスト

倒産は財務で決まります。特にキャッシュフロー周りは大切。これがうまくいっていないと、黒字倒産なんてことにもなりかねません。財務をチェックすることで、会社の健全度がわかります。

売上が横ばい、もしくは現象が3年以上

横ばいならまだしも、3年も減少を続けた場合は、もう少し詳しく見てみましょう。

赤字が3期連続続いた

3期連続の赤字はちょっとまずいです。次は自己資本比率を見てみましょう。

財務諸表が急に変化した

財務諸表って何かの理由がないかぎり急変しません。原因をさぐりましょう。

交通・出張費が多くなってきた

外回りが増えてきた証拠。売上対交通費とすることでより鮮明にわかります。

短期借入金が月商の3倍以上ある

長期ならまだしも、短期で3倍ってよほどキャッシュフローが悪い状況です。

銀行との関係が悪化している

お金を貸していただいている銀行が、必要に催促してきたらヤバいサイン。

取引銀行が増えた。地方銀行に手をだすようになった

今まで大手銀行だったのが、信用金庫などで融資を受けるようになったらサイン出ています。

小口支払いがツケ払い

小口ぐらい現金で出そうよ。文房具なんかも末締め翌月末とかだと面倒くさいよね。

決済日がなぜか増えている

今まで月末一括だったのが、10日、20日となぜか増えている。これキャッシュフローの悪化です。

支払手形が金融市場に出回っている

どっかの会社がこの会社ヤバいを感じて、すでに現金化しているようですね。

空リース・多重リースをしているかもしれない

機械を買ったことにして、現金にしている可能性が――。

税金の滞納がある

普通に考えて滞納してはいけません。

売掛金のサイトが長い

手形振出し後120日とかにされると、回収できるか心配です。

商工ローン、消費者金融に借りはじめた

個人でも法人でも、手を出しちゃいけないものがあるんです。

不動産の担保者名がよく変わる

登記を取ればわかります。不動産、手放しちゃったんですね。

5.その他のチェックリスト

特にカテゴライズしていませんが、重要な項目をあげております。内容によっては一発アウトなものもありますが、こちらでも「うわ!私の会社ヤバすぎ!」を確認するために、一度チェックしてみてください。

本業外への投資が目立つようになった

特に有価証券なんかは手早く稼げますもんね!

事務所がきたない

事務所がきたない会社は整理整頓ができていません。外見だけではなく中身もです。

よくわからない人が会社に出入りしている

完全に怪しいです。会社を買いに来ているのかもしれません。

同業種と付き合いが無い

ライバルとのコミュニケーションが無いため、業界内で孤立していませんか?

政治家、芸能人やなんかと付き合いがある

このあたり、結構グレーなのでコメントは控えさせていただきます。

会議が急に増えた

戦略会議、売上向上会議。いろんな会議がありますよね。意味ないけど。

人材育成が無い

人材は会社の鏡です。しっかりと育成していかないと将来危ないです。

急に経費節約を言い出した

お金が無いんだから、削れるところから削るんです。お父さんのお小遣いもそうですよね。

チャレンジという言葉が多い

何にチャレンジするのかわかりませんが、何か変わりたいと思っているのです。

規模と比べ子会社が多い

小さい会社をいくつも経営するってある意味リスク分散ですが、多すぎると本業に支障がでます。

関連会社で利益調整している

関連会社だから、在庫の移動とか自由ですもんね。決算日かえるとなおいいですよ!

営業の人に、お宅の会社大丈夫と聞かれた

自分より、他人の方がよく見ているものです。

社名変更でやたらと横文字が多い

会社のイメージを変えるため、横文字好きですよね。意味わらんのばっかだけど。

広告の急増、急減がある

某旅行会社も広告うちまくって倒産してましたよね。

強力なライバルが出てきた

これは仕方ないことかもしれませんが、互いに切磋琢磨しましょう。

本社移転がよくある

移転するってよっぽどのことだと思うんですが、ヤバくなったら結構するようです。

取扱い品目がよくわからない状態

何か売れるものを探している典型です。売れるもの探しはやめましょう。

仕入先などが急に変更された

コストの面もあるかもしれませんが、急な変更は何かしら問題があると思います。

そもそもこの業種の構造が変

印刷業とか原料メーカーとか薄利多売のビジネスは利益構造に無理があるんです。

銀行などの金融機関への問い合わsが増えた

いつお金が入ってくるのかチェックしたいですもんね。

会社がオープンではない

極端な秘密主義の場合、気づいたら倒産っていうパターンもあります。

コンプライアンスに遵守していない

法的に守らなくちゃいけないものは守りましょう。

会社の立地が悪い

良いところにある会社の方が、やっぱお客さん多いですよね。

意味がわからないまま海外に行くといっている

海外ってすごい広いんです。ちゃんとゴールをもって進んでください。

常に誰かを募集している

万年求人を出しているような会社は、使い捨てされる可能性があります。

やたらと電話が多くなってきた

聞いたことないような所から多数の電話。何の確認なんでしょう?

スコアレベルと対策

みなさんの会社はどのぐらいのスコアレベルだったでしょうか?ちなみに僕は倒産経験があります。その時のスコアは80を超えていた気がします。でも、その場にいる時って中々気づけないんですよね。

スコアレベルアドバイス
0~20あなたの会社は倒産はほぼありません。安心してお過ごしください。お望みでしたら、こちらの記事の窓際族ライフを参考にしてみてください。
20~40このぐらいのスコアでしたら、まだ大丈夫だと思います。ただ、気づいたら上位のレベルにいたなんてこともありえますので気を付けて下さい。
40~60危険水域に。毎月チェックリストを確認するようにしてください。転職活動もはじめていいかもしれません。
60~80同僚からすでに辞めると連絡をもらっていませんか? このレベルで会社に残っているあなたはマゾかもしれません。
80~明日倒産するかもしれません。給料ももらえない可能性がありますので、今すぐ逃げてください。このレベルで会社にいる方、どれだけ会社が好きなんでしょうか。

ここに載せたチェックリストはあくまで参考になります。ただ、どれもこれも「あるある」状態だったのではないでしょうか。半分ぐらいチェックがついた方は次の会社を目指した方がいいかもしれませんね。