際族になりたい人が20代から実践したい5つの働き方とは|リストラは怖くない!勝ち組窓際族への道しるべ

仕事

どこの会社にでも窓際族がいると思います。特に仕事もしていないのに、毎日会社に来ているだけで、お給料をもらっている。しかも、社歴が長いため、自分よりも給料がいいと容易に想像できます。正直にいってうらやましいと思ったことはありませんか? 窓際族(勝ち組)となるために、日々どのような努力が必要なのか。マーケティング的に分析してみたいと思います。

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窓際族とは

窓際族を語る前に、まずは窓際族とは何かを考えていきたいと思います。

窓際族とは、出世競争に敗れ管理職じゃなくなった中高年のサラリーマンが、その手腕を活かす場所を失い、社内で日々暇を持て余している 特権階級(エリート)の人達のことです。

終身雇用が当たり前だった時代、クビにするわけにもいかないが、それ相応のポストを会社が用意できないため、窓際の席においやった事がありました。

出社して新聞読んで、外を眺めて過ごしている姿を当時のOL達に多数目撃され、軽蔑と憐みを込めて、窓際のおじさん称されていたようです。 その後、窓際族と呼ばれるようになりました。

ようは会社の厄介払いのことです。

そんな窓際族ですが、昔はそれなりに大きな会社に就職して、そこそこやっていれば窓際族になれた可能性はありますが、終身雇用無き今、そこそこやっていただけでは、クビが飛ぶのを待つばかり。

そんな時代に、窓際にいても○○さんなら仕方ないよねと思われる方法を模索していきます。

窓際族になりたいなら一日一日を無駄にしてはならず

先ほども言いましたが、昔は40代からでも窓際族を狙うことができました。

それは、とりあえず会社に入ってしまえばなんとかなったからです。40代から徐々に重要なポストを同期達が奪っていくので、自動的に窓際族というサクセスストーリーがありましたが、今の社会構造では難しいと言わざるを得ません。

成果主義や実力主義といった欧米的な考えが広く日本の会社にも浸透してくるようになって、実力の無いものは会社にとって要らないものになるという考えが一般化してきたためです。

それはまるで、癌の切除のように手術(リストラ)して、切除(クビ)にしてしまいます。

つまり、一日一日を大事に窓際族に向かって進まなければ、窓際族という勝ち組になる前に、ドロップアウトしてしまう可能性があるのです。

では、実際にどのような働き方が窓際族への近道なのでしょうか。

窓際族になりたいなら仕事の質は可もなく不可もなく:(1)20代からギャップを無くした働き方をしよう

なぜ、窓際族になるためには、20代からの計画が必要なのでしょうか。
それは、ギャップ理論、もしくはコントラストの原理によるものです。

コントラストの原理のコントラストとは色の濃淡のことです。 マーケティング的には、最初に物を高く設定しておいて、下げて販売する方法がよく使われます。

定価10万円のスーツが、今なら先着5名様のみ2万円です。 この差、実に8万円。しかも先着でと言われると、ついつい手を伸ばしてしまいます。

人の心理は、高い状態との差を見せることによって、非常に安く感じてしまうというものです。

ほとんどの人は、このギャップに弱いのです。 なんといっても、景品表示法という立派な法律で二重価格表示の禁則が出るぐらい弱いのです。

このギャップは、逆のパターンでももちろん起こりえます。 例えば、1万円のものが1万2千円になった。これって、すごく高くなった感じがしませんか?

人においても同じことが言えます。20代はすごく頑張り屋だった。30代は仕事盛り。40代に出世ポストにつけず挫折。 このようなルートを通ると、20代、30代の黄金期と40代閑散期のギャップが大きすぎて、普通の人レベルの仕事はしているにも関わらず「昔は出来るやつだったのに、今はダメだ。」と噂されるようになります。

ギャップがマイナスの方向で働いた典型です。

これでお判りでしょうか。 窓際族になるためには、過去と今とのギャップをできるだけ無くすことが大切なのです。

20代でそこそこ、30代で主任、40代で何とか係長になったなんてルートだとどうでしょう。 「ああ、あいつは頑張ってるけど、もうちょっとなんだよな。でもあいつだから仕方ないよな。」と思われることが大切なのです。

良い成績も出さないが悪い成績も出さない。コントラストをはっきりしないことが大事なのです。

窓際族になりたいなら仕事が出来ないをアピール:(2)仕事は完璧にやらないようにしよう

あなたは、頼まれた仕事をいつも120%で行います。 いつも期待以上の成果を上げるあなた。 するとどうでしょう。気づけば次も120%の成果を要求されるようになっていませんか?

そして、上司にこう言われます。「君には期待している。~の案件も任せたいができるか。」 これは、上司が部下を育てるときによく使われる手法です。

ピグマリオン効果と呼ばれるものです。

心理学者がランダムに選んだ学生に対し、君には~の分野の才能があると伝えたところ、その期待に応えるように学生が動きだし、実際にその分野での好成績を収めたという実験です。

あなたは見事、ピグマリオン効果にひっかかり、めきめきと実力をつけていくことになります。

あら、これって窓際族ルートから外れていますよね。 つまり、あなたはピグマリオン効果にのせられて成績を上げてはいけないのです。

ただし、成績が悪すぎてもいけません。ここは、9割ぐらいで仕事をこなすようにしましょう。 最後の1割は、かならず上司と一緒に仕事をするようにしてください。

最後のツメができれば君は完璧なのにと思われるのがベストです。

10割こなせない人には仕事はまかせませんが、それでも9割は完璧にやってくれる人材は欲しいものです。

そして、私はこの仕事ができませんと言ってはだめです。

いつも頑張っているけど、最後のあと一歩ができないという部分をアピールしなくてはいけません。 そうすることで、過度な期待はされないけど、必要となる人材として、20代~30代は生き抜くのです。

窓際族になりたいなら個性を出さない:(3)他の人と同じことをしよう

目立ってはいけません。人と同じことをするということは、どれだけ周りと馴染むかです。いい意味でも、悪い意味でも、馴染むというのは大切で、良い意味で目立つと出世コースまっしぐらですし、悪い意味で目立つとそれこそクビになりかねません。

特に日本人に多いのですが、周りと同じことをすることで安心します。 仮にそれが良くない事だったとしても、同じことをして安心したがるという傾向があります。

これを「同調効果」といいます。

マーケティング的な使用例として、100人の人が買っているとか、他の人はこんなものを買っています。 なんてコメント見たことありませんか? あれが同町効果です。

同調効果により、他の人が使っているのだったら、安心できると思わせることができるのです。

再度言いますが、日本人は空気を読むなんて言葉があるぐらい、同調することに重きを置きます。

孔子は「小人和して同ぜず、君子同じて和せず」なんて言葉を言っていますが、窓際族を目指すあなたは小人です。 小人とは賢くない人という意味で、君子は賢い人という意味です。

つまり、群れることと協調性があるということは別の意味であるということです。 窓際族を目指しているのならば、群れてください。

群れることは決して悪い事ではありません。 人だろうと、オオカミだろうと群れを作って生活しているのです。

群れの秩序を守ることこそが、あなたを目立たなくさせるために必要なことなのです。

窓際族になりたいなら好印象は与えない:(4)はきはきとした態度はやめよう

はきはきとした態度には、どんなイメージがあるでしょうか。 誠実な人でしょうか、芯が通っている人でしょうか。

内容によると思いますが、はきはきとする態度のイメージは決して悪いものではないと思います。 特に初対面の人なんかにはきはきとした態度をすることで、この人は頭の切れる人だ=仕事のできる人と判断されてしまいます。

仕事ができる人というイメージが付いてしまうと、あなたは窓際ライフを送ることができなくなってしまいます。

そして、はきはきすることは第一印象を良くしてしまいます。

この第一印象というのは「初頭効果」と呼ばれ、最初の数秒間で受けた印象がその後もずっとついて回るというものです。 例えば上司・取引先に対してなど、はきはきした受け答えをしていたために、第一印象は良いものになりかねません。

さらに、もう一つの落とし罠として、第一印象が良いだけで実際の中身が無いなと思われると、そこでギャップが生まれます。 ギャップ理論、コントラストの原理でも述べましたが、窓際族にとってはギャップが無い方が良いのです。

第一印象が良かったために、仕事せざるを得なくなると本末転倒ですし、逆に仕事ができないことがばれても、そのギャップのためクビになってしまったら、それこそやっていけません。

あなたは、人見知りだけどそこそこ頑張ってる「コミュニケーションが若干下手だけどいい人」を演じるようにしないといけないのです。

窓際族になりたいなら車内に身内を作ろう:(5)社内恋愛で結婚しよう

最後は社内恋愛。タブーな会社は多々ありますが、責任(結婚)を取るのであれば特に問題はありません。 この社内恋愛がなぜいいのか。簡単です。奥さんのことも社内に知られているからです。

人は、知っている人、特に関わりが深かった人に対しては親身に考えられますが、まったく知らない人に対しては結構ドライなもの。

これは、クビになりにくいための予防です。あたなをクビにしてしまったら、そのパートナーも露頭に迷ってしまう。 このパートナーも会社に関わりの深かった人にすることで、あなたをクビにする心理的な抵抗が芽生えます。

これは、マーケティング的に「身内マーケティング」と言われる手法になります。

この身内とは、家族を表すものではなく、仲間を表すものだと考えてください。 家族や友達であれば、変なことはできないという心理的要因です。

実際には、どのようなマーケティング手法かと言うと、お客様を身内と考え身内のように接する。 「遠くの親戚より近くのヤマグチ」と言わしめた「でんかのヤマグチ」商法は、比較的新しいマーケティング事例として挙げられます。

お客様戦略を徹底しており、例えば、配達途中にお得意様がいたら車を止めて乗っけてあげたり、電球一個でも家まで行って取り替えてあげたりするうちに、完全に身内モードになります。

少々高くても、ヤマグチさんが良いと言うなら、信頼して買いますという戦略です。 実際にでんかのヤマグチは、このマーケティングを徹底的にやることにより、薄利多売が当たり前の電化製品において粗利40%近くも取ることができています。

このように、社内恋愛で結婚することにより、家族ごと会社の身内にしてしまうことで、クビにするときの心理的な抵抗を上げておくということです。

その他メリットとしては、社内でのイベントごとなどがあると、パートナーも会社の人を知っているので比較的簡単に送り出してくれると思います。

ただし、窓際族まっしぐらなあなたに、付いてきてくれる人がいるかどうかは別問題です。

現在の勝ち組:窓際族の年代別チャート(まとめ)

  • 20代~ 平社員:仕事はがんばるが少しできない社員を演出
  • 30代~ 主任:会社では同僚が頭角を現してきた
  • 40代~ 係長:いまだ現場レベルの仕事をたのまれる
  • 50代~ 部付係長:役職定年を迎えたので部付係長に。そろそろあこがれの窓際か

以上、現代の勝ち組、窓際族になりたいのであれば、20代から真剣にスケジュールを立て、 実直に実行していかないと難しいことはお判りいただけたと思います。

でも、ここまで用意周到に進めてこられるあなたは、窓際族になれない可能性の方が高いと思いますが――。

最後に。実際の窓際族の方は、色々と精神的に気苦労されていると思いますので、生暖かい目で見守るようにしてください。

なんていったって、あなたの将来そのものなのですから――。