内部リンクはSEO的にはあまり関係ありませんが、ユーザーの回遊率が上がるため結果的にPVが増加します。内部リンクはブログカード型が流行っていましたが、当サイトとしてはクリックの実績が上がりませんでした。そこでテキストリンクにしたところ、回遊性が飛躍的向上しましたので、そのテクニックをお伝えします。
ブログカードはクリックされにくい
ブログカードでは画像とタイトル+説明文みたいなフォーマットが主流ですが、意外とクリックされません。クリックされにくい理由としては次のようなことが上がられます。
- 広告に見える
- 画像にひっぱられる
- リンクと認識されない
それぞれ詳しく見ていきます。
広告に見える
これはずっと前から思っていました。なんだか画像+テキストって広告に見えるんですよね。人は広告と認識するとクリックをしたくなくなります。同じ広告でもテキストリンクの方がコンバージョンが良いという結果もでています。
これは、バナーはゴリ押し感が非常に高いため、クリックしたら負けかなと思っちゃうんですよね。そんなバナー感が満載のブログカードはやはりクリックしてくれないのではないでしょうか。
画像にひっぱられる
画像があることにより、画像にひっぱられます。つまり、画像の良しあしでクリックが決まってしまうということです。
殆どの人は、無料素材のアイキャッチ画像を使用すると思いますが、これらはどこかで見慣れたものです。見慣れた画像をわざわざクリックはしません。また、画像があることにより、次の記事のイメージが決まってしまい、テキストをあまり読まなくなります。
このように、見栄えを重視して画像を入れるより、テキストだけの方が読んでくれる可能性が高くなるのではないでしょうか。
リンクと認識されない
基本的にリンクは青でアンダーラインな認識が我々にはあります。長年サイトを巡回していて培った認識ですので、そうやすやすとイメージを変えることはできません。たしかにブログカードは見栄えは良いですが、リンクとして認識されなければまったくもって意味がありません。
もう一つ、外部リンクとして認識されてしまう可能性もあります。みなさんも経験があると思いますが、内部リンクよりも外部サイトに行く方が何となく怖いのではないでしょうか。
折角の内部リンクを外部リンクと間違われてしまうと、それもまたクリックされなくなってしまいます。
このように、内部リンクをブログカードにすると、クリックされにくい心理状態になってしまう可能性が高いため、ブログカードはあまりお勧めしません。
一方、テキストリンクにすると次のようなメリットがあります。
テキストリンクのメリットとデメリット
ブログカードによるデメリットを紹介しましたが、テキストリンクによるメリット・デメリットを見ていきます。次のようなことが考えられます。
- 文書の中に自然に溶け込ませることができる
- 広告リンクと思われにくい
- 青文字にアンダーラインを遵守できる
- 視認性が悪い
それぞれ見ていきましょう。
文書の中に自然に溶け込ませることができる
まさにテキストリンクならではのメリットです。例えばこんな感じです。
こんな感じで次の記事を紹介することができます。自然に内部リンクを誘導しているので、ユーザーにとっても安心してクリックすることがでいます。
広告リンクと思われにくい
ゴリ押し感の強くないテキストリンクはやっぱり広告リンク感がありません。先ほどと同じように、自然に誘導できるためついついクリックしちゃいます。
青文字にアンダーラインを遵守できる
やっぱり長年培った青文字アンダーラインは外せません。リンクをリンクとして認識させることは意外と難しいものです。ダサいと思われるかもしれませんが、それはうまい事やってください。
視認性が低い
表裏一体ですが、自然に溶け込ませるということは、それだけ視認性が悪いです。つまりは目立ちませんので、読者にじっくり読んでもらう必要があります。逆言えばしっかり読んでもらえた人は次の記事も読んでもらえる可能性が高いということになります。
クリックされやすいテキストリンクとは
結局、テキストリンクのデメリットは視認率が低いことぐらいでしょうか。あと、面白い画像でクリックさせたい場合は当然できません。そんなテキストリンクの視認率を上げつつ、クリックされやすくするには次の施策がおすすめです。
文書内にリンクを入れる
文書内にリンクを入れましょう。例えばこんな感じ。
文言はタイトルと同じにしなくてもOKです。自然な文書で文書内にリンクを貼りましょう。
誘導するヘッダーを付ける
誘導ヘッダーとは何でしょうか。例えば次のリンクの場合、どちらが読みたいですか?
A記事よりもB記事の方が読みたくなるはず。関連記事と書くより、ユーザーに伝えたいメッセージをヘッダーにしましょう。
このようにヘッダーを誘導文にして、中身をテキストリンクにすることで、内部リンクをクリックしてくれる可能性は高くなります。
文書内リンク+誘導ヘッダーが一番効果的
上記二つの組み合わせが一番効果的です。文書内にリンクを貼りつつも、各見出しの最後に誘導ヘッダーを付けたボックスを置くことで、サイト全体の回遊性アップを狙います。
自然なリンクを付けつつ、章の最後で視認性を高め、さらには広告ぽくないリンクを演出しましょう。これだけで、内部リンクのクリックは上がるはず。
ということで、当サイトの結果を公開します。
リンクを内部テキストリンクにした結果
それでは早速結果を見ていきます。
「たった3つで「いいね」倍増!インスタグラムにおけるハッシュタグのつけ方とは」
上記の記事のブログカード状態のクリック率はキャプチャ忘れていましたが5%前後でした。それをテキストリンクに変更すると次の通り。
あわせて読みたいバージョンでは、内部リンクのクリック率が17%です。
次が、誘導ヘッダーを導入したものです。
誘導する言葉を入れることで、クリック率が10ポイント以上も向上しています。
ユーザーニーズを満たしてあげる誘導ヘッダーでこんなにも改善するんですね!
まとめ
PVを稼ぐ方法は新規ユーザーを増やすか回遊性を上げてもらうしかありません。回遊性を上げてもらうには、内部リンクでユーザーニーズに応えることが一番だと考えています。
ユーザーの回遊性があがることで、結果的にサイトの表かも上がり、検索上位に表示されていきます。そういう意味で、内部リンクはSEO的には直接関係ありませんが、サイトの価値を高めるためには必要ではないでしょうか。
回遊性が上がる事で、お気に入りにしてもらえる可能性も高まりますので、是非内部リンクを見直おしていきたいものです。当サイトもまだ数ページしか内部リンクを見直せていませんので頑張っていきたいと思います。