社員から感じる経営企画のプレッシャーは3つの行動で解決できる

仕事

経営企画の皆様、日々プレッシャーを感じていらっしゃることだろうと思います。僕もそんな中の一人ですが、実際にプレッシャーを感じるのって、社長や役員たちよりも社員からの方が多くないですか?そんな社員からのプレッシャーをできるだけ減らすための3つの行動をご紹介します。

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社員からのプレッシャーとは

社員からプレッシャーを感じる理由は簡単です、以前も記事に書かせていただきましたが、経営企画は暇だと思われているからです。

仕事が見えない人に対しては「あいつ何しているの?」と強く当たられがちです。あいつ何してんの?からあいつ大変そうだなに変えるための何かをしてあげると、少しだけ社員のプレッシャーは無くなります。

反面、社長や役員に関しては「期待」されているプレッシャーです。社長や役員は経営企画が何をしているか把握しているはずですので「お前何もしてねーじゃん」な雰囲気にはなりません。ただ、仕事に対して正当に評価はしますので、そのあたりのプレッシャーはあります。

つまり、社員に対しては「言いたいけど言えないストレス」が発生し、社長や役員に対しては「仕事でちゃんと評価されているかどうかのストレス」が発生するわけです。

プレッシャーと一括りにしていますが、全く別のストレスだったりします。

しかし、経営企画としてはどちらかというと「社員」からのプレッサーの方が心に負担がかかります。というのも、社長や役員からは好意的に受け止められている役割ですが、社員からは攻撃されてしまうことも多々あるからです。

今回は、そんな社員からのプレッシャーをどうやって解決していくか考えてみたいと思います。

WHYを説明して解決

仕事内容が見える化できていると、それほど敵対視されることはありませんが、特命な仕事をたくさんしているため、理解されにくいのが経営企画です。

「おまえらの為にやってるんじゃ」と言いたくなるのをぐっと押さえ、何もしていないように装うのは大変です。

そうなると、仕事の内容をぼかして説明する必要が出てきます。どのレベルまで説明できるかは会社によって違いますが、とりあえず実践している方法をご紹介します。

 

例えば、組織作りを任された時、それが統廃合を含むものであればあるほど、周りには言えなくなってしまいます。当たり前ですが、組織作りは社員それぞれのポジションが変化する可能性が高く、特に自分の仕事に誇りをもっている人ほど絡んでくる傾向があります。

そんな組織作りを説明するためのWHYは次のように伝えましょう。

  • ビジョン(何故このビジョンに向かっているのか)
  • 会社の戦略(何故この戦略が必要か)

会社をよくするための戦略を考えているというスタンスで話をします。あくまで何故必要かだけを説明します。実際、どうして経営企画が必要か分かっていない人も多いですので、ここはチャンスと捉え、経営企画の仕事の役割を何故の視点から説明してください。

 

M&A案件なんかも中々言うことができません。社員の中にはあまりM&Aが好きじゃない人も多く、昨今のドラマなどの影響により、M&Aが悪だと感じている人もいるからです。

M&A案件で活発に動いてる場合は、外出も多くなり他の社員からは何をしているんだろうと、たくさんの不信感を募らせてしまいます。

売る場合にしろ、買う場合にしろ、もちろんM&A先の情報は漏らすことができませんので、中々ハードな内容を心に抱えてしまいます。この場合のWHYは何故M&Aを進めているかです。それは効率化だったり、会社の未来のためです。

先も述べましたが、M&Aに悪いイメージを持っている人も多いため、何故をできるだけ丁寧に説明するようにしてください。

このように、仕事の詳細は言えませんが、何故必要なのかは言えるのではないでしょうか。何をしているのかというWHATの部分よりも、WHYの部分で人は納得します。ようは、その仕事が何故必要なのかを理解してもらうことが重要です。

率先して社員の声を社長に届けて解決

ようは経営企画は役に立つやつだと思われれば良いわけです。一般社員は中々社長と会うことはできません。そんな社長に対してメッセンジャーの役割を率先して行いましょう。

社長と社員との間のハブになるイメージです。そして、社員の声が経営企画を通して社長にまで行き反映されることが分かった場合は、決して経営企画を無碍にはできないはずです。

本来であれば、このハブ機能は各部門の長が行わなければならない仕事ですが、第三のハブとして経営企画が動くようにしましょう。より公正さを担保するように活動することがポイントです。この役割は社長からの信頼も得ることができるため、一石二鳥の方法になります。

どちらかの肩を持つわけではなく、あくまでもより良い会社にするためにどうしたらいいかを考え、行動することが、社員のプレッシャーからも解放されることになります。

共同プロジェクトで解決

経営企画案件はプロジェクトで遂行するように打診した方が良いです。これは他部署のコンセンサスを取ると同時に、自分事化することにより経営企画の大変さを理解してもらえます。

社員は「経営企画」が何をしているのか分からないから攻撃的になるのです。一緒の仕事をすることで、少なくとも仲間意識は芽生えてきます。

ただ、共同プロジェクトになると経営企画が勝手にするわけにもいきませんので、そのあたりは経営層とお話をすることで仕事の割り振りを考えていく必要があります。

大きな仕事ほどプロジェクトにした方が成功します。ただ、プロジェクトリーダーは基本的に経営企画がやる必要があるので、その分負担が増えると考えてください。

社員のプレッシャーは解決できる

このように、社員からのプレッシャーはある程度解決できます。仕事の詳細は分からなくても、どんなことをしているのかを理解することでずいぶんと対応はよくなります。

それでは、今回のキーワードをまとめてみます。

  • 何をしているのかではなく何故するのかを理解してもらう(WHATの理解よりもWHYの理解)
  • 社長と社員とのハブ役を率先して行う
  • プロジェクト扱いにして仲間に巻き込む

このようにすることで「何をしているか分からない部署」から「何か新しいことをやっている大変な部署」に変化させるのが今回の目的です。

社員から感じるプレッシャーって、つらいんですよね。

少なくともこの3つの行動を率先して行うと対応はずいぶん柔らかくなるはずですので、すでに行動している経営企画の皆様も、もう一度見直す機会になればと思います。