先ほど、PV×広告表示回数と言いましたが、PVはページが表示されれば1PVで何の違和感もなかったのですが、 広告の場合は「見えない」と意味がないのです。 広告代理店などで、インプレッション課金という項目があったとしたら、必ず次のことを確認するようにしてください。
- インプレッションのカウント方法
- 広告表示先のコントロール
- アドフラウド(広告詐欺)への対応
インプレッションのカウント方法
例えば、ページのフッターに広告が4つぐらい付けているページがあったとします。 でも、ほとんどの人って、フッターの最後まで見ることは少ないと思います。
これは広告を見たと言えるのでしょうか。これで4カウントされたとしたら、広告主さんは非常に困りますよね。 だから、インプレッションのカウント方法をしっかりと確認する必要があるのです。
最近では、ほとんどの場合、広告を表示されたというのが、カウントできるようになっています。 ページの広告表示領域に入って初めて、1カウントとするというのが正しい算出方法だと思います。 もう一つ突っ込んでいえば、表示してから10秒以上とかの指数も欲しい所です。
10秒以上画面にないと、インプレッション=印象付けるという意味では無意味です。 ただ表示してるだけは、インプレッションとはほど遠いような気がします。
広告表示先のコントロール
コントロールができるかどうかも大切なことです。 というのも、あなたがメンズファッションのアパレルメーカーだとします。 メンズなのに、購買としてあまり期待できない女性にばかりインプレッションがいってしまったら、それは広告と言えるでしょうか。
その他、ブランドイメージを大切にしているのに、少し下世話なWEBサイトばかりで表示されたら、 ブランド価値としては下がってしまうかもしれません。
コントロールというのは、どこのサイトで表示するかも大切ですし、誰に表示するかも大切です。 この両方をコントロールでき、しかもエビデンスが取れるところを選ぶとよいと思います。
この流入はどこのサイトから、どのように入ってきたかというデータをちゃんと見せてくれる代理店を選びましょう。
アドフラウド(広告詐欺)への対応
アドフラウドの対応はどうしているか聞きましょう。アドフラウドとはそのまま、広告詐欺のことです。 どういうことかというと、広告を表示したとしても、その広告は人が見ていないかもしれません。
インターネットの世界には、クローラーと呼ばれるボット(自動巡回ツール)が存在します。 このボットは、世界中の様々なWEBサイトを巡回し、情報を収集しているのです。
もちろん、Googleだって、Yahooだってボットを使ってWEBサイトを巡回し、検索エンジンに登録しています。 そういった、ホワイトなボットだって存在しますし、WEBサイトに脆弱性がないか調べる悪いボットも存在します。
広告はボットに見せても意味がありません。最終的に印象に残って購入するのは人間です。 その人間に届かない情報に対して、インプレッションとして課金されてしまうこともあるのです。
日本ではクリック課金というのが主流でしたので、あまりこの問題は取り上げられていませんでしたが、 近年、動画やSNS広告の台頭により、インプレッション課金も増えましたので、このアドフラウドへの対応もしっかりチェックしてください。
インプレッション数をどう見るのか
潜在顧客に対し、多数のインプレッションを与えることで、そのものブランドを認知させる効果を持ちます。 例えばTV CMなど、同じフレーズ、同じ動画を毎日見ることで、何故か近くに感じたりしますよね。
そういうもののインターネット版だと考えてください。 つまり、質の良い広告を効率的にインプレッションさせることで、ブランド力を認知させ、潜在顧客を増やしていくのです。
このように、いつ、だれに、どのように届くのかを確認した上で、インプレッション数を観測していくことが、 効果的なブランディングになっていくのです。
ついついクリック課金(CPC)ばかりに目が行きがちですが、インプレッション数(IMP)にも目を向けてくださいね!