コントラストの原理 (Contrast principle) とは

コントラストの原理とは、コントラスト(色の濃淡)のギャップ(差)を大きく見せることにより、非常にお得に演出したり、ユーザーに満足感を演出するものである。ギャップ理論とも言う。実際に、10,000円のものが、タイムセール、今なら半額とデパートで聞くとどうだろうか。普段は10,000円で売られているものが、このタイミングで今だけ5,000円なら、非常にお得な感じがしないだろうか。その他として、デートに誘うとき、初めに高めのボールを投げておくと効果的。例えば「明日映画に行きませんか」と伝えてから「せめて30分だけ、コーヒーだけでも」と伝えると、映画で2時間一緒にいるとインプットさせてから、30分だけと伝えると、2時間と30分を比較してしまい「じゃあ、30分だけなら」となってしまうのである。

つまり、人の価値観は相対的なものであり、絶対的なものではないということである。常に何かと比べることで、そのものの価値を判断しているのである。

また別の捉え方として、100円のものが、120円になっただけで、非常に高く感じてしまう。これも、過去安かったとインプットされているので、120円が割高に感じてしまうためである。

そして良く考えてみてほしい、一度安売りをしてしまうと、それが市場価格としてインプットされてしまい、2度と定価では買われなくなってしまうのである。安易な安売りは身を滅ぼす典型である。

その為、何かしら「訳あり」として安さに理由をつけて販売することは多々ある。箱潰れ品、返品品、メーカー再生品などあるが、実際は送られて来たものは新品だったりするアレである。

この訳あり商品というのは、今だけ感や、コントラストの原理によって、かなりお得に感じてしまうため、買い物上手な私は賢いと思わせてしまう魔法の売り方なのである。ただし、訳ありを連発すると、それが市場価格になるので注意が必要である。

お願いことなどをする際に、用いるといい結果が生まれるかもしれない。