広告業界からみたバズるの定義とメディアに掲載されやすい情報とは

マーケティング

一度は経験してみたいバズ。憧れますよね。 このバズですが、一般的には急に話題になったり、アクセスが増えることを指します。 しかし広告業界でのバズの定義は意外としらない人も多いのではないでしょうか。 そこで、広告業界でのバズの定義とは何かを見ていきたいと思います。

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それぞれのバズるの定義

さて、バズるといとどんなものをイメージするでしょうか。

アクセスのなかったWEBページが急に10倍になったらバズ?

はてブ100件ついたらバズ?

いろんなバズがあると思いますが、どれもこれも曖昧で主観的なものが多く見受けられます。

元々、バズはBUZZと書き、蜂がぶーんと飛び回る様子をあらわした物です。

そこで、突如アクセスを集めるとか話題になるといった現象を、この蜂の群れに例えてBUZZとなったそうです。

検索エンジンなどでバズることはまずありません。

ほとんどが、SNSによる口コミやソーシャルブックマークによるものです。

このように、一般的には口コミの力によって急に話題になることをバズると言います。

ただ、口コミによって話題になったらバズる?というのはあまりにも雑ですので、 もう少し「バズった」と言える状態は何なのか見ていきたいと思います。

バズると炎上は紙一重

当たり前ですが、バズるためにはバズらせるネタが必要です。

バズりやすいネタとしては、共感されるもの、役に立つもの、面白いものがほとんどです。

バズるの反対として、炎上というのもありますが、こちらは極端な意見、けしからんネタ、いらだつ内容などの、 マイナス的な要素で注目を集めたものです。

バズがプラスの要因で注目を集めているのに対し、炎上はマイナスの要因で注目を集めている状態のことです。

一見、全然違うように見えるこの二つですが、注目を集めているという点においては同じであり、 そこをプラスに持っていくかマイナスに持って良くかで、炎上かバズるかの違いになってきたりもします。

炎上をコントロールすることで、バズるにすることも可能ということですね!

ただ、素人にはおすすめしないので、素直にバズりやすい記事を書くことをオススメします。

なので、最初のうちはバズるためのネタとして、できるだけ共感、お役立ち、面白で進めていきましょう。

広告業界でのバズとは?

広告業界におけるバズとは、口コミで広がるだけでは、まだバズとは言えません。

広告というのは公共性が求められるため、口コミだけでは信頼性の乏しく、 その商品・サービスの有用性が口コミだけでは世間一般に認められていないと認識されるからです。

簡単にいうと、隣のAさんBさんが言っているという噂よりも、 テレビや新聞などで取り上げられた情報の方が、信頼ができるというものです。

メディアというのは、原則的に言うと公共性が求められます。

この公共性の高いメディアに掲載されることで、その商品・サービスは広く有用であると認められることになるのです。

つまり、広告業界のバズというのは、メディアに掲載されてはじめてバズったと言える状態なのです。

メディアに取り上げられる広告が重要

この、メディアに取り上げられるということは、タダで宣伝ができる状況にも繋がります。

実際、広告業界では、メディアに取り上げられたものを、広告費換算という数値を使って計測します。

普通に広告として出稿した場合の広告費として換算するのです。

たとえば、100万円のコストしかかかっていないクリエイティブコンテンツがあったとして、 それが非常に面白かったり、有用だったりすると、こぞってメディアが取り上げます。

このように、100万円の広告費が、広告費換算でいうと10億円の効果を出すことができるのがバズなのです。

つまり、バズを起こすことが、広告費の削減にも繋がることから、広告業界では広告のための広告ではなく、 メディアに取り上げられるための広告を重視するようになってきているのです。

メディアに取り上げられる広告とは

それでは、メディアに取り上げら得るための広告とはどんなものがあるのか考えてみたいと思います。

先ほどもお伝えしましたが、メディアというのは原則的に公共的な側面を持ちます。

ようは、メディアが取り上げやすい情報として、情報に偏りがないこと、 見ている人に有用であり、社会に対してのメッセージが含まれているものです。

例題を考えて見ましょう。

あなたはパン屋さんです。

もちろん、パンを売るのが目的だとしましょう。

そこで、パンがおいしいと宣伝したとしても、まずバズることはないと思います。

そこにパン屋さんならではの情報を付けたし、さらにはお役立ち情報を入れたとします。

例えばこんな感じのコンテンツはどうでしょうか。

「梅雨の時期の食パンおきっぱなしは危険」

実際に梅雨の時期のパンと、そうじゃない時のパンの細菌増加量を調べたとして、

「梅雨の時期に食パンをそのままおいてませんか? パンの置き方に工夫することで、こんなに食パンが長持ちします。」

なんてコンテンツだったとしたら、それは役立ち情報です。

もしかしたらどっかのメディアが掲載してくれるかもしれません。

メディアの掲載により、少しぐらいのバズがおきる可能性だってあります。

メディアが掲載しやすい情報をコンテンツにすることが、取り上げてもらうためのコツです。

広告業界のバズの定義とは

このように広告業界はメディアに取り上げられることが重視されています。

ここで改めて、広告業界のバズの定義を見ていきましょう。

まず、バズるためには見てもらわないと始まりません。

なので「見てもらう」ことは必須です。

次に、共有してもらったり口コミで広げてもらうことが重要になってきます。

この「共有されること」が条件となります。

最後は「メディアに取り上げられること」が条件となります。

まとめると次の通りです。

  • 見てもらえること
  • 共有されること
  • メディアに取り上げられること

見てもらえて、共有されて、メディアに取り上げられる。

この一連の流れがあってはじめて、バズがおこるのです。

そういう意味では、一般的なネットのバズとはちょっと違うかもしれません。

逆に考えると、広告のクリエイティブを作る場合において、 この状態がすべて叶えられるコンテンツが必須ということになります。

広告業界のバズは、ちゃんと考えられているんですね。

このような考え方を持っておくと、広告だけではなく自分のコンテンツにも十分生かせると思いますので、 一度、作っているコンテンツはバズる要素があるのかを見直してみてはいかがでしょうか。