空海人@ダメマ編集長
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フリマアプリ下克上|メルカリの大躍進の理由とこれから期待すること

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今一番熱いフリマアプリ「メルカリ」。まだまだ王者として君臨しているヤフオクですが、 気づけば背中を捉えている状態です。 メルカリが大躍進した理由は何なのかを考えてみます。

メルカリの大躍進

メルカリをはじめとしたフリマアプリの歴史は古く、2012年ごろからその存在が確認できます。

2012年というと、認知度も低く、フリマアプリなんて言葉無かった時代ですよね。

それもそのはず、日本で個人売買というと、圧倒的なシェアをしめていたのが「ヤフオク」です。

この頃、個人売買というセグメントにおいて、ほぼヤフオクが一強でした。

Yahooという安心のブランド、検索エンジンとの連動など、ユーザーにとって目立つのも当たり前であり、 個人売買=ヤフオクという図式は不動のものでした。

しかし、今ではヤフオクよりもメルカリの方が認知度があります。

WEBから入ったヤフオクより、アプリファーストで立ち上げたメルカリの方が、若い子に人気なのです。

実際、ヤフオクとメルカリを比べてみると、その利用者数は次の通りです。

  • ヤフオク:15,333千人
  • メルカリ:13,761千人

かろうじてヤフオクが勝ってはいるものの、2013年スタートのメルカリが脅威の追い上げで、 ほぼ僅差レベルにまでなっています。

そして、そのうちアプリ利用者数を見てみると・・・。

  • ヤフオク:9,031千人
  • メルカリ:12,985千人

はい、メルカリの逆転です。

そして比率で見て分かるとおり、メルカリの利用者=ほぼすべてアプリの利用者なんです。

実はこの比率、年代にもそのまま当てはまるようです。

スマホネイティブな若者はメルカリ。

WEBネイティブ(古い)なおっさんはヤフオクです。

このように、たった数年でヤフオクを追い上げるメルカリですが、その理由を紐解いてみたいと思います。

オークションとフリマの違い

まずはオークションとフリマの違いをおさらいしましょう。

オークションとは出品された商品を欲しい人が競り合う仕組みの販売方法のことです。

もちろん、最終落札価格は誰にも分かりません。

たまたまその商品にニーズがあれば、想定よりも高くなる可能性もありますし、 その逆として、市場ニーズがなければ安く買える可能性もあるわけです。

ある意味、ゲーム的な要素があるのがオークションです。

できるだけ高く売りたい出品者と、できるだけ安く買いたい消費者の戦いが見て取れます。

 

一方、フリマはというと定額です。

出品者はいくらなら手放しても良いという金額を決め出品します。

そして購入者はその金額を見て購入するわけです。

まー、そのまま「フリマ」ですよね。

ある意味、出品者にとっても手放してもOKな価格を提示しているので、 入ってくるお金=収入のめどが立てやすく、購入者にとってもこれ以上になることはないため、 安心して購入できる仕組みです。

価格が安定しないがゲーム感覚のオークション。

価格が一定で買い物感覚のフリマ。

このぐらいの違いをまずは把握しておきましょう。

メルカリ躍進の理由

違いが分かったところで、メルカリが何故こんなに伸びたのかを考えてみたいと思います。

メルカリはすぐに買える

すぐ買えるって大事じゃないですか?

そう、オークションはすぐに買えないのです。

というのも、オークションには終了日という概念があり、この日を待たないと商品が買えないのに対し、 フリマは即決ですので、欲しいときに買えるのです。

この違いって、非常に大きいと思いませんか?

買い物したい気分のときって、何か買いたいですよね。

逆に時間がたつことでさめてしまい結果欲しくなくなったりします。

この、すぐに買いたい気持ちがメルカリの躍進に一役買っていると思います。

フリマの概念の方がわかりやすい

オークションは日本ではなじみがありません。

というのも、リアルなオークションを体験する機会があまり無いからです。

逆にフリマというのは非常になじみがあり、地域のバザーや学校行事のバザーなんてのも、 日常生活において必ず触れる機会があるものです。

このように、オークションという概念が諸外国よりも低い日本にとって、 より分かりやすいフリーマーケットの概念の方が受けているのではないでしょうか。

この商品をいくらで売りますの方が、出品者側にとっても分かりやすいし、 購入者側にとっても分かりやすいのです。

やりとりはすべて匿名(匿名配送のみ)

この要素、大きいですよね。

個人間売買は何かと個人の情報を知られるため抵抗があります。

しかし、メルカリはほぼ匿名配送を実現しています。

使ってみてこの便利さを覚えてしまうと、なかなか他にいけません。

コンビニで専用伝票を出力し、窓口に渡すだけで配送できてしまいます。

もちろん、伝票には個人情報が一切のっていません。

特に若い女性に受けている理由はここにあるのかもしれません。

この点はヤフオクも見習って欲しいものです。

売り切れもかまわず表示

メルカリアプリを初めて見て思ったことは、Sold OUTばかりじゃん!ということでした。

しかし、売り切れをあえて見せることで、出品者と落札者の両方に喚起付けが出来ていると思います。

出品者側から見たら、こんな商品でも売れるんだという喚起付け、落札者から見ると、こんな商品が販売されるんだという喚起付け。

この二つがマッチすることで、再び見てしまうトリックなのです。

ヤフオクなどは、現在販売しているものが中心ですので、このような喚起付けにはなりません。

ユーザーが検索することをしなくても、発見できる仕組みが功を奏したのではないでしょうか。

出品が楽

出品が楽というのは、往々にしてデータを集めるときに大事なことです。

メルカリはただの箱です。

ユーザーの出品された物があって始めてコンテンツとして成り立つのです。

つまり、メルカリは出品ユーザーがいないと成り立ちません。

出品者側の立場で、極力出品労力を落とした使いかってによって、がんがん商品が増えていくのです。

商品が増えればおのずとユーザーも増えてくるわけであり、やっぱりコンテンツって大事ですよね。

 

このように、メルカリはヤフオクには無いうれしい仕掛けが沢山あります。

それにメルカリはお買い物目当てで使っているのが大きいですよね!

メルカリの怖いところ

そんな大成功しているメルカリですが、もちろん怖いところもあります。

本人確認が甘い

ヤフオクと違って、本人確認がかなり甘いです。

今は改善されているようですが、当初は売るにあたって住所や名前まで不要でした。

一応、メルカリは通すとはいえ、メルカリですら出品者がどこの誰か分からないというのは困り者。

ちなみに、改善内容として2017年11月より、本人の氏名、住所、生年月日が初回出品時に義務化されました。

それに伴い、低年齢な子供たちの出品は減るとは思いますが、マナーが悪い人多いですよ。メルカリ。

運営が意外と粗末

何かしらのトラブルに巻き込まれたとしても、結構放置な運営です。

どこのフリマ系でもそうですが、当事者間で解決なんて言われてしまうと、非常に残念ですよね。

当事者間で解決できないから、運営を頼っているのにこの体たらく。

どちらにしろ、運営にはあまり期待できません。

年齢層が若い

先ほどもちょろっと言いましたが、圧倒的に年齢層が若いです。

それに伴い、マナーが悪い人がかなりの数います。

お礼の一言も言えない人はまだマシな方で、いきなり暴言を吐くような人もいます。

簡単ということはそれだけ使える人も多いということですから、 ある意味成功している副作用ともいえるものですが、全体的に年齢層が若いため気分が悪くなることもしばしあります。

大躍進を支えるメルカリの経営状態

メルカリ躍進というフレーズを出すと、さぞかし儲かってそうなイメージがありますが、実は黒字化をしたのは2016年6月なんです。

設立が2013年2月なので、約3年で黒字化というのはすごいことなんですが、ずーっと赤字だったんですね。

そして、本社は六本木ヒルズタワー。

資本金も125億と十分に体力があるようです。

黒字化した2015年度期(2015年7月~2016年6月)は、売上高122億5600万円、営業利益32億8600万円とのこと。

営業利益率は26%です。

こういったICT通信サービス業でこの営業利益はわりかし高めの数字です。

つまり、経営状態はかなり良い企業なのは間違いない。

手数料商売だもんね。そりゃいいはずです。

これからのメルカリに期待すること

これからのメルカリに期待することとしては以下の通り。

ポイントのユニバーサル化

各社ポイントとの連携をしてほしいのかなと。

メルカリポイントという独自のものは持っていますが、やっぱりユニバーサルなポイントが欲しいです。

Tポイントあたりと連携してくれると、結構相互で使えて便利なのでよろしくお願いします。

手数料の区分

出品ステータスに応じた手数料の細分化などはどうでしょうか。

CGMマーケティングにおいて、出品者はコンテンツホルダーとして大切にしなくちゃいけません。

沢山出品しているユーザーは、それだけメルカリに貢献しているということにもなりますので、 手数料の区分を増やし、出品ランクに応じて安くなるとかすると良いと思いますよ!

運営力の強化(アフターサポート)

トラブルも相次いで起こっているみたいですし、運営の強化をお願いします。

商品が届かないなどのトラブルは、知人も巻き込まれたことがあります。

正直、個人売買系のプラットフォームを作っちゃったのですから、今後はサポートの人員にお金を使うべきではないでしょうか。

最後に面白いサービスの紹介

メルカリとは直接関係ないかもですが、この記事を書き途中検索していると、面白いサービスを見つけました。

フリモニ

https://furimoni.com

概要としては、トラブルのあった情報を共有することで、未然にトラブルを防ごうという趣旨のサイトです。

まだまだ情報は少ないようですが、これから情報が増えていくにつれ、面白いサイトになりそうなのでご紹介します。

 

ではでは、良いメルカリライフを送ってくださいね!

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記事執筆
空海人@ダメマ編集長

2017年現在、某企業にて経営企画室としての業務を行う一方、グループ会社のマーケティング、ブランディングなどを行う。特にWEB回りの事が大好きで、自身でプログラムをしながらマーケティングの知識を深めている。沖縄が大好きでいつかは移住したいと思っているらしい。

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