ソフトバンクが携帯子会社上場で2兆円を調達|今までの投資と使い道を考察

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ソフトバンクの携帯子会社が上場を表明。 ソフトバンクと言えば、類まれなる投資センスで様々な産業を手中に収めていますが、 2兆円以上とも言われる上場による資金調達の使い道を考察します。

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ソフトバンクが資金調達のため上場予定

ついに、携帯電話会社のソフトバンクが上場します。

同社の親会社であるソフトバンクグループは元々上場しておりましたが、 ソフトバンクの名前を冠した事業会社の上場はこれが初めてです。

逆に、あれ? 今まで上場してなかったっけというレベルのソフトバンク。

もちろん、上場するわけですから、その主な目的は資金調達です。

資金調達額としては、破格の2兆円。

とんでもない額の金額ですが、ソフトバンクとしては未来への投資に当てる模様。

では、ソフトバンクが未来に対して、どんなビジョンを描いているのか考えてみたいと思います。

ソフトバンクは最先端技術への投資しまくり

ソフトバンクは近年、惜しみなく最新技術への投資を行っています。

その中でも、注目すべきなのは次のような投資先です。

NVIDIA

GPUでおなじみのNVIDIAです。

パソコンでゲームをするような方であれば、ピンとくる半導体メーカーではないでしょうか。

世の中のGPUと呼ばれる画像を専門に扱うプロセッサーを開発している所であり、 近年では画像処理だけに留まらず、汎用コンピューティングにも力を入れています。

CUDAと呼ばれる汎用コンピューティング技術を使い、 機械学習、ディープラーニングといった分野での技術でも有名です。

このように、人工知能分野での汎用コンピューティングに関しては、 NVIDIAプラットフォームが事実上の独占状態であり、今後ますます発展すると思われます。

そして、最近のNVIDIAといえば、自動運転技術です。

「NVIDIA DRIVE PX」と呼ばれる自動運転AIをすでに商品化しており、 今後は「DRIVE Xavier」などのLEVEL5の自動運転も可能にするSoCを出荷予定です。

実際、NVIDIAの技術はアウディでも採用されており、実績についても申し分ありません。

ソフトバンクはこのようなAIの技術をいち早く取り入れたいものと思われます。

ARM

ARMといえば、携帯電話、スマホなどのモバイルチップメーカーです。

ここも、AI向けの技術「ARM DynamIQ」を持つ会社です。

ARMがAIチップを開発する理由としてはもちろん、スマホへのAI導入です。

普段持ち歩くモバイルデバイスにAIが組み込まれることで、 例えば、その人の移動距離、移動時間、どのようなアプリケーションを使うか、 どんな人の電話番号を持っているかなどを、スマホ内部でディープラーニングできるようになります。

そうすることで、使えば使うほど、その人の好みが”理解”できるスマホになっていくのです。

その他、ARMの半導体といえば、通信チップも内蔵しているものが多く、 そんなAIが収集したデータをサーバーに勝手に転送なんてのもやってくれそうです。

スマホから様々なデータが蓄積され、分析される。

今でも当たり前のように分析をしているのでしょうが、 もっと高度なレベルでこのような分析が行われていくでしょう。

ソフトバンクとしてはARMに出資することにより、このようなビッグデータにもアクセスができるようになります。

つまりは、全世界のスマホデータを自由に閲覧ができるということになります。

OneWeb

この会社はあまり有名ではないかと思いますが、衛星を使った通信インフラのベンチャー企業です。

衛星通信というと、遅延が0.5秒程度と遅く、リアルタイムに違和感を覚えます。

それが、OneWebの技術を使うことにより、0.02秒ときわめて短い遅延で通信ができるようになります。

0.02秒というと、現在の有線ネットワークに近い速度がだせるということです。

衛星を使って、砂漠だろうがジャングルだろうが、有線ネットワークと同じ速度が出せるのです。

これって、画期的じゃないですか?

もちろん、衛星ですので、中継ステーションも必要ありません。

このように、ソフトバンクは衛星通信会社に出資することで、衛星インフラの技術も獲得できるわけです。

Improbable

ImprobableはVR技術を持った会社です。

VRと言えば、PS4のVRグラスも大人気でしたよね。

仮想現実な技術を持つ同社は、SpatialOSというプラットフォームを提供しています。

この「SpatialOS」というのは、クラウドコンピューティング上にある機械学習データを、 仮想現実空間に活用することで、仮想現実空間にリアリティを持たせるものです。

あんまりイメージがわかないかもしれませんが、 例えば、仮想現実空間に車があったとしたら、その車の挙動や描写のデータがすでにあり、 そのデータを活用することで、効率的に仮想現実空間が再現できるというものです。

ソフトバンクは仮想現実のテクノロジーについても、リソースを得ることができます。

Boston Dynamics

ロボット技術をもった会社です。

軍事ロボットを世に送り出しており、特に有名なのがビッグドッグではないでしょうか。

ビッグドッグ

兵士に物資を運ぶために作られたロボットで、どんなに押しても決して倒れません。

車両の通ることができない急斜面や、密林などを6.4km/hの速度で兵士に併走して付いていきます。

人工知能が普及する中、それを実行するロボットも必要なのは明らかです。

そして、軍事産業の民間応用なんてのは、一般的ですので、こちらで開発したロボットがより民間に近い所での応用が期待されています。

このようなロボットテクノロジーについても、ソフトバンクは出資しているのです。

UBER

最近では米ウーバー社に出資すると告知がありました。

ウーバーといえば、個人ドライバーのマッチングサイトですが、 もう一つ有名なのが、やっぱり自動運転。

2018年から、自動運転タクシーの事業を展開することで話題になりました。

詳しくは、別の記事にまとめていますのでそちらをご確認ください。

ソフトバンクのウーバー社株15%取得に見る日本の自動運転技術の遅れとは
ソフトバンクは、米配車サービス大手のウーバー社に多額の出資を行うそうです。 これには明確な理由が見て取れます。 それはウーバー社が持つ自動運転技術の取得です。 今回の出資が持つ意味を日本の自動運転技術が発展しない理由とともに解説します。ウー

これもソフトバンクは自動運転のビッグデータを活用できる仕組みですよね。

出資先で見えてきたソフトバンクの今後

このように、様々なテクノロジーに出資しているソフトバンク。

そして、出資先を見ていくと見えてくるビジョン。

キーワードは「人工知能」「交通インフラ」「通信インフラ」「仮想現実(VR)」「ロボット」です。

これ、完全に世界を取りにいってませんか?

世界のインフラを押さえ、それを分析しコントロールする人工知能を手に入れる。

さらには、軍事ロボットまで・・・。

ソフトバンク一社でターミネーターが実現できそうですよね!

というのは半分冗談ですが、それぞれ意味がある投資だと思いませんか?

インフラ系の技術は当然のこと、それをまとめる人工知能。

そして、仮想現実とロボットです。

これらをミックスすることで、こんな未来を想像できちゃいます。

僻地への医療提供

例えば、僻地などへ医療をお届けするなんてできますよね。

アマゾンだろうが砂漠だろうが、関係ありません。

まず、ロボットに医療道具一式を背負わせます。(ビッグドッグ!)

人工知能・自動運転技術により、目的地まではノートラブル。

仮想現実技術では、遠隔でありながら、その患者の病気や外傷をリアルに再現。

執刀は、衛星通信を使った遠隔操作で・・・なんてこと可能ですよね?

まさに、医療が変わります。

農耕ビジネス

もう、人が畑を耕す必要はありません。

栽培から出荷まですべてロボットができるのです。

しかも、わざわざ高い土地に畑を作る必要はなく、多少遠くても遠隔でできちゃいますよね。

それこそ、オフィスにいながら大根を育てるなんてことが可能です。

仮想現実で育てて、それがリアルと連動してるとか面白そうです。

ソフトバンクの2兆円の使い道は?

次に出資しまくりなのは「エネルギー」産業ではないでしょうか。

ソフトバンクは技術面、インフラ面ではかなりの投資を行っており、お腹が一杯状態。

今後、エネルギー関係に出資することで、先ほどのロボットなんかのエネルギー問題を解決するようになるんじゃないかなと。

エネルギーをおさえることができれば、ほぼすべての生活インフラがソフトバンクの手中に落ちるわけです。

ある意味、すげく怖い状態ですが、孫さんならばやってくれそうです。

ということで、2兆円の使い道は、エネルギー産業への投資ではないでしょうか。

あくまで予測ですが、あながち間違いじゃないような気がします。

かなりの先見の目をもったソフトバンクもとい孫正義さんですが、そのカリスマにあやかりたい物です。

最後に、孫さんは投資についてこのように言っています。

これまでは助走にすぎない。18年は大きな挑戦をする

やっぱり、でかいことしてくれそう!

ソフトバンクのこれからの活躍に期待しています!