人工知能によってマーケティング職は奪われてしまうのか考察してみた

マーケティング

最近Pythonを使って、機械学習で遊んでいます。 人工知能(AI)の未来はとっても明るいものですが、 もしかしたら仕事が奪われるかもしれないという懸念は残ります。 はたしてマーケティング職はAIに仕事を奪われる可能性があるのでしょうか。

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はじめに

人工知能はもちろん聞いたことありますよね。

最近なんでも人工知能システムとか、AIシステムなんてマーケティング業界でも聞きますが、 AIって何?という人も多いと思います。

私も、人工知能というか機械学習に興味を持ち、Pythonという言語を使って機械学習の勉強を始めたところです。 まだ高度なものは作れませんが、触ってみての感想は、可能性の塊だと思います。

あの仕事も、この仕事もAIがあれば全部できるんじゃないかと思うものばかりです。

まだまだ初歩な段階ですが、現状でAIが出来ることできないことをまとめていきたいと思います。

まずは簡単にAIのご紹介からはじめます。

人工知能とは

そもそも人工知能は結構な歴史があります。

1956年にダートマス会議でジョン・マッカーシーにより命名されたとのこと。

当時にAIは出来がよくなく、人口無能とも評されていました。

当時は沢山の研究者がそれこそ莫大な費用をかけて研究をしておりましたが、どれもいまいちの成果でした。

簡単な反復処理や、厳格なルールが決まっているゲームなどの分野においては力を発揮したAIも、 言葉や画像などといった、自然的なものには適していなく、それこそ結果はろくなものがありませんでした。

その原因として、アルゴリズムを人間が解析し、プログラムに置き換えるといった作業でAIを実装していたため、 効率が悪く、ひとたびルールから外れた表現、処理がでてくるとお手上げといった具合です。

このため、AI、人工知能学会などは人気が減り、それこそ下火になっている技術でした。

そして、2006年、ようやくディープラーニングの発明されたのです。

人工知能の活性化

この2006年からのディープラーニング、2010年からのIoTによるビッグデータの収集活発化により、 急速に機械学習という分野が確立され、人工知能界が活発になってきました。

このディープラーニングという技術は、ニューラルネットワークによるコンピュータによる深層学習のことです。

深層学習はいわば、人が生まれてから成長する過程の脳の仕組みを模写したものであり、 与えられた原因から導き出される結果をひたすら学習することで、コンピュータが勝手に法則性を見出し、どんどん賢くなるという仕組みです。

人の子供と違って、コンピュータなので、それこそ何万通りもの組み合わせを試すことができ、 今では様々な分野で研究がなされているのです。

このように、人間のニューロンを模すことで、かなり人に近い動きを再現できるようになったのが今のAIなのです。

人工知能により仕事が奪われる?

人工知能が高性能化することによって、特に単純作業と呼ばれる仕事はなくなると言われています。

例えば、レジ係や電話のオペレーターといったある程度決められた範囲内の仕事は、 そのままAIに置き換えることができるため、早急に無くなっていくと予測されています。

データ入力や、審査業務などの仕事においても、AIに取って代われる可能性が高いと思います。

また、自動運転などは最近よく聞きますが、もうすでに試験段階で実際の道路を走っている状態であり、 Uber社なんてのは、2018年から業務に自動運転タクシーを利用するとまで言っています。

そうなると、タクシーの運転手や電車の運転手などもなくなってしまう仕事になるでしょう。

目的がはっきりしていて、それを行うだけの仕事はすべて取って代われる可能性があるのです。

マーケティング職と人工知能と分析分野

それでは、我らがマーケティングの仕事はどうなっていくのでしょうか。

これは、マーケティング職でも、分野によっては取って代わられると感じています。

例えば、データ分析系の業務を考えてみましょう。

今までであれば、データを何らかの形にして、分析し、意味を持たせることがマーケティングの仕事でした。

データを分析するということは、それだけデータも必要なのです。

そのデータを集めるのも時間がかかれば、実際に分析するについてもやっぱり時間がかかるものでした。

所が、AIおよびビッグデータのおかげで、データは瞬時に取ることができますし、分析も人の手でやるよりはるかに速い時間で完了します。

マーケティングの分析を専門でやってきた方はちょっと仕事があぶないかもしれません。 なにせ、相手はコンピューターです。どうやってもこの分野では勝てません。

販売する予定の画像をインプットとして入れたら、似たような商品をピックアップし、価格一覧やそれぞれの特徴までもが一瞬で表示できてしまうようになります。

いま、AIを学習していて、マーケティングの分野でまだAIは時期相応かなと思うものもあります。

マーケティングのクリエイティブ分野

このクリエイティブ分野に関しては、まだ人に一日の超があると感じています。

機械学習はあくまで、入力したものに対し学習した内容から最適なものを結果として返すものです。

その結果の精度は異常に高いものなのですが、どちらにしろ何かしらを入力しないと出力しないのです。

つまり、ゼロからイチを作ることはまだ難しく、発想にいたっては人間の方がまだすぐれていると感じています。

ものを作ったり、販促の方法を考えるのはやっぱり人間の仕事です。

販促方法についての仮想実験という意味では、機械学習は非常に使えるものですが、 販促方法そのもののクリエイティブには付いていけていないような気がします。

コンセプトワークだったり、ブランド構築だったりという、本来の意味でのマーケティング職は無くならないでしょう。

むしろ、マーケティング職の人たちは積極的にAIを活用していくと思います。

共通点とかを見つけるのは非常に速いし正確です。

先ほどもいいましたが、特に分析分野においては抜群の結果を発揮します。

その結果において次、どう行動するかは、やっぱりマーケティングの仕事だと思うのですよ。

マーケティング職と人工知能との付き合い方

では、マーケティング職において、どのように人工知能を活用していくかをもう少し深堀していきたいと思います。

まず考えられることとしては、やっぱり分析関係です。

次に考えられるのが、ペルソナデータや市場特性といったターゲット、ポジショニングの決定です。

この商品、どこで売れるのかなという問いに対し、この市場でこのターゲットがいいんじゃないかなというアドバイスをくれると思うのです。

マーケティング職に対するコンシェルジュ的なやつですよね。

あとは資料作成とか、簡単な文章を書いたりなんてのも、AIがやってくれるようになります。

「御社の市場を分析した結果報告」なんてのも、数分でできるレベルまでAIはやってくれます。

そうなると、本業の考える仕事しかしなくてよくなるので、これはこれでラッキーですよね!

マーケティング職の人は、AIにまかせるところはまかせる方が、より良い方向に進んでいくことでしょう。

人工知能はこれからどうなるのか

様々なサービス・商品において人工知能はますます発展していくでしょう。

今までは考えられなかったサービスもできてくるのではないでしょうか。

例えば、テクニカルライターなんてのは、AIがそのままやったとしても、かなりの精度が保てると思います。

ただ、この人工知能の分野は、圧倒的に人でが少なく、超売手市場です。

日本での人工知能エンジニアは最低年収2000万だとか・・・。

人工知能の発展と共に、人の仕事も変わってくるのも事実として受け止めたいところ。

人工知能に使われる日も近いのかもしれません。

これからは、人にできる仕事を模索しながら働き方を変えていった方が良いのではないでしょうか。