スポーツをしよう!スポ充を増やす3つの環境づくりと経済メリット

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さて、あなたはスポ充をご存じですか。そう、スポ充とはスポーツを充実させ、活動的に行うことです。世間ではリア充=彼氏・彼女がいるという認識らしいですが、スポ充はそんなことありません。スポーツを楽しむことができれば、十分にスポ充なのです。このスポ充=スポーツを充実させることが、世の中にどのように影響していくのか、マーケティング思考で分解していきましょう。

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スポ充とは何か

スポ充、あまり聞きなれない言葉だと思いますが、2014年~2015年ごろから、某最大手広告代理店が電通報として発信したのが最初だったような気がします。そのまま、まったく定着しなかったのですが、スポーツトレンドを牽引する「スポ充女子」というキーワードで、スポーツ×アラサー女子的なコラムを掲載しておりました。参考にリンクを張っておきます。

スポーツ×アラサー女性 スポーツトレンドを牽引する 「スポ充女子」

このスポ充ですが、電通のコラムはさておき、生活スタイルをスポーツで彩る毎日にすることで、心身共に健康的な生活ができるようにするという概念です。しかし、結果としてスポ充は、概念としてまだ機能しているとは言い難い状態です。これは、女性スポーツに対して、市場の下地ができていなかったためだと考えます。

私自身、スポ充という概念には非常に共感するものがあり、女性アスリートの活躍をはじめ、ランガールの増加や、ダイエットなど、スポーツには無限の可能性があると感じておりますし、市場としても拡大傾向であるに違いありません。
電通報でも、マーケティングポテンシャルありと締めくくっておりましたが、東京オリンピックが目前に控えている今、もっとスポーツを充実(?)させるためには、このスポ充という概念を広める必要があると感じています。

スポ充人口が増えるとこうなる!

このスポ充、人口が増えることでどうなるのでしょうか。経済面、健康面、地域コミュニティ面では、それぞれにかなり良い影響が出ると考えています。

2-1.経済の発展

今でもスポーツ市場は5.5兆程度の規模があります。これを国では、東京オリンピックの20年までに10兆円にすると目標を立てています。
こんなに伸びる市場も滅多に見られません。スポ充が増える前提ではありますが、スポ充が増えるとこんなにも経済が潤うのです。
この5兆円という金額は、国家予算の5%にも匹敵する数字です。これだけの規模ですから、新しい企業、事業を起こす人もいるかもしれません。

2-2.健康寿命が伸びる

もちろん、スポーツをすることで、健康寿命はさらに延びるとされています。こうなると、介護に悩む人たちを減らすことができます。
それだけ元気に動けるということですから、医療費などの負担も減ることでしょう。
医療費が減るということは、もちろん年金だって変わってきます。若者にも年配にも実益があると考えます。

2-3.地域コミュニティの活性化

スポーツって、基本的に仲間が必要です。団体競技しかり個人競技しかり。
すべてがすべて競技するわけではありませんが、趣味レベルでもスポ充人口が増えることによって、その数分だけコミュニティが増えていきます。
コミュニティの増加は、それだけで地域活性化へと繋がりますので、結婚率やなんかにも影響する可能性があります。

簡単にではありますが、スポ充人口が増えることで、メリットがあることが分かりました。 そんなスポ充ですが、今はまだそんなにメジャーな言葉ではありません。それは、環境が揃っていないからです。 では”スポ充”をメジャーにするには、どんな環境が必要なのでしょうか。

スポ充を浸透させる環境とは

3-1.スポーツイメージが取り巻く環境

スポ充人口を増やす環境とは何でしょうか。特に女性にとっては、スポーツに参加するために様々な障壁があるはずです。 ざっと上げるだけで、次のような障壁が考えられます。

  • ウェアがダサい
  • 日焼けが気になる
  • 肌があれるのがいや
  • 汗をかくのがいや
  • 髪の毛が乱れるのがいや
  • 筋肉がつくのがいや

女性のスポーツレベルの向上を目指すためには、このような障壁を取り除く努力をしなければなりません。 マーケティング的に取り除く方法と言えば、これはひたすら啓蒙活動とイメージ戦略しかないと考えます。
例えば、一昔前のアスリートと、今のアスリートを比べて見て、最近のアスリートは女子力が上がったと感じることがしばしばあります。 高梨沙羅ちゃんなんかの変化はかなりの人が注目していました。 そして、その美変化でジャンプ競技のイメージを一気に変えてしまったといっても過言ではないと思います。

この様に、イメージ戦略として、スポーツのイメージを変えることが大切です。
日本のマーケティング的に、スポーツ選手を起用するCMやなんかは、ひたすら爽やかさを前面に出してきました。 これはこれで”あり”だとは思いますが、そのイメージが強すぎて、華やかさには欠ける状態でした。
この、華やかさというのは、特に女性においては重要なキーワードだと考えます。

もし、スポーツ界が芸能界のように華やかでセレブリティ溢れたものであるのなら、きっと興味をもってスポーツに手を出す人はいると思います。
本気、本気じゃないは別として、隠れた才能を開花させるには、まずは興味を持ってもらわないと始まりません
このように、マーケティング活動においての啓蒙活動やイメージ戦略で、スポーツのイメージをより華やかなものに変えていくのです。

3-2.産業が参入しやすい環境

そして、イメージの変化があるとどうでしょうか。今度は産業が進出してきます。
「スポ充」に対して、ビジネスの可能性があると考えるからです。 実際にスポーツ市場には、最近、各企業が様々な形で参入してくるようになりました。

例えばゴルフ。一昔前の女子ゴルフと今では、華やかさが全く違います。
おっさん臭かったゴルフ練習場では、今では綺麗なゴルフユニフォームを着たマダムがたくさん練習しています。 クラブだって、どんどん可愛いものがでています。 アイドル顔負けのスタイルのプロゴルファーだってプレーしています。

結局、産業が参入することで、商品がたくさん作られ、洗練されていき、いいものだけが残っていくのです。
この、産業が参入しやすい環境づくりも大切だと考えます。

3-3.教育現場での環境

スポ充を充実させる環境の最後づくりとして、政治レベルの教育制度も必要だと考えます。
スポーツ庁で決めてるのかわかりませんが、体育の授業などはもっと変化したほうがいいと思います。

文化だかなんだか知りませんが、部活に対してい厳しくしすぎなような気がします。
当然、学校単位での問題かもしれませんが、国がもう少しスポーツ教育にメスを入れてみてはどうでしょうか。 というのも、単純に分母を増やす方が、将来的なスター選手を輩出する可能性が高くなるからです。

その他、スポーツの地域差をできるだけ無くすことが、政治レベルでは求められているのかもしれません。
まずは、スポーツをできるだけ目に触れさす環境づくり。これは教育現場でしかできないと考えます。

このように、イメージづくり、産業の参入、教育現場の改革を、それぞれ行うことができれば、スポ充人口は爆発的に増えるはずです。

あなたがスポ充になるためには

みなさんはスポーツをしているでしょうか。最後は、あなたがスポ充への道を目指す場合を考えてみたいと思います。
冒頭で述べたとおり、スポ充とは、スポーツを通じて生活を充実させることです。 どんなスポーツであれ、やり方であれ、自分のライフスタイルにスポーツを取り入れ、スポーツを楽しんでさえいればスポ充なのです。

スポーツといっても、様々なものがあると思いますが、どんなスポーツをしたらいか分からない人は、まずはスポーツ店に行くことをお勧めします。 特にXEBIOなどの大型店舗には、様々なスポーツ用品、スポーツウエアが展示されています。
店員に「何から始めたらよいか」を聞いてみてください。初心者が楽しめるスポーツを教えてくれると思います。

あとは友人、知人、会社の人、どんな人でもいいので、その人を誘ってみてください。仲間がいることで、スポーツは長続きします
この長続きすることこそが、スポ充となる第一歩なのですから、無理せず続けられるものをやり始めるのが一番だと思います。

いつかはスポ充人口が増え、スター選手が育ち、スポーツ大国になってくれるといいですね!

東京2020がんばろう!