SEOで必ずといって良いほど必要になるリライトですが、リライトしたかといって、すぐに効果が出るとは限りません。
コンテンツの質を上げたんだからすぐにランク上げてよ!
という気持ちは分からなくもありませんが、リライト後の評価にも時間がかかります。
その理由を簡単に分析すると共に、短期間でのリライトは意味が無いことをお伝えします。
リライトが必要な理由
リライトが必要な理由は次の通りです。
- タイトルを検索意図に近づける
- コンテンツの質を上げる
- 再度評価対象にする
タイトルを検索意図に近づけるについては、こんな記事を読んでいるような人なので、詳しくは語りません。笑
なんとなくGoogleにおいて、タイトルタグは非常に重要なため、検索意図をタイトルタグに入れておいた方が初動の効果が多きからです。
コンテンツの質を上げるにおいても、当然の事でしょう。リライトすることで、検索意図の解決さくをより明確にできるため、結果的にコンテンツの質が上がり、継続してアクセスが望まれる強いページになるからです。
今回は、このリライトについて上二つの当たり前なことは分析しません。
再度評価対象にするを詳しく掘り下げていきます。
Googleはコンテンツ評価はポイント制
前回、SEOで検索上位に入らないのは当然|コンテンツの評価は時間が必要の記事でお話させていただきました通り、コンテンツの評価は2段階あります。
1段階目は暫定的評価。
2段階目で正式な評価です。
この1段階目の暫定的評価はドメインパワーや過去の実績に伴い、Googleがとりあえず暫定的に検索上位に持っていく、いわゆるグーグルハネムーンと呼ばれる現象の事です。
ハネムーン中に様々な方面で評価を行い正式な評価が決まり次第、プライマリインデックスへと移動させ順位がほぼ確定するわけです。
この期間、実に2ヶ月~半年は最低かかります。
そして、一度順位が確定した評価はなかなか再評価されません。
日々コンテンツが増殖する中で、ある程度評価の決まったコンテンツについては、再評価するリソースが勿体ないからです。
憶測ですが、Googleはコンテンツをポイント制で評価しています。
あるキーワードに対して、そのコンテンツは何ポイントかを計算することによって、最終のランキングに反映しているわけです。
つまり、一度確定したポイントを変更してもらうためには再評価してもらうしかないのです。
再評価のためにリライトする
このように推測すると、再評価してもらうためには次の要件を満たす必要があります。
- 更新日が記載されていること
- URLがパーマリンクになっていること
- 内容が大幅に変更されていること
更新日が記載されていることについては、Wordpressなどを利用している場合は問題ありませんよね。もし投稿日のみ記載しているようであれば、更新日も合わせて記載しておくことをおすすめします。
URLのパーマリンクについても、問題ないかと思います。リライトしてパーマリンクが変わることはまずありえないので大丈夫でしょう。
内容が大幅に変更されていることについては、例えば見出しが変わるだとか、内容自体が数百文字程度は追加されている、もしくは大幅に削除したなどが上げられます。
実際の動きとしてはこんな感じじゃないでしょうか。
- Googleが当該URLを見に行く
- 更新されていることを発見する
- 記事をもう一度読み込んで再評価のタスクに入れる
この再評価のタスクに入れるというのがポイントです。
再評価するわけではなく、あくまでタスクに入れるだけです。
ここからが再評価のはじまりです。
再評価期間に入ると、Googleはもう一度検索結果に「差し込み」を行います。
ようは評価をするために、もう一度ユーザーに見てもらう挙動です。
ただし、元々のポイントがあるため、それほど頻繁に差し込みは行われないものと推測します。追加されたコンテンツに対応するロングテールキーワードなどで差し込みを行い、再度評価をしていくのです。
つまり、リライトはコンテンツの質を上げるだけではなく、再評価してもらいポイントをもう一度計算してもらう為でもあるわけです。
評価中は急に検索ワードが上位に上がる事も
これは当サイトでも経験しました。
リライトした直後、検索してみると2位に一瞬だけ付け、その後8位~10位をうろうろしている状態です。多分、リライトを感知したGoogleは再評価するために、上位に差し込みを行いユーザーの挙動を見ていたのだと思います。
その後、5位~6位をうろうろするようになりましたので、評価としては最終的に2段階アップしたんじゃないかなーと考えています。
まさにリライトでプチハネムーン状態です。ただ、継続するわけではなくすぐにハネムーンが終わってしまいますけどね。新婚旅行というよりは2泊3日の近場旅行な感じです。
再評価するための挙動を経て再度、正式な評価を下されるわけです。
評価は相応の時間がかかる
新規コンテンツの場合は、暫定評価から始まり最終的に正式な評価が付きます。しかし、既存のコンテンツの場合は、すでにスコアがあるわけです。
このスコアを仮のものとして、再度評価されるのがリライト後のコンテンツです。
つまり、リライトした記事は、追記した部分がスコアとして加算されるわけではなく、再度全体として評価されるわけです。
この挙動があるため、リライトしたけど順位が下がったというのも説明できます。
日々アップデートするGoogleのアルゴリズムが変更になり、その時評価されていたものが評価されなくなった結果にすぎません。
どちらにしろ、一から評価しなおしするため、記事の評価同様、再評価に最低でも約2ヶ月~半年ぐらいはかかるということになります。もしかしたら1年後かもしれません。
リライトした後の順位は元のスコアをスライドした仮の物です。
このように、再申請している状態なので、それなりに時間がかかるわけです。
リライトはSEOの要です。
つまり、一度リライトしてから2ヶ月は放置しておかないと、結果が分からないため、2ヶ月をベースにスケジューリングしながらリライトしていくのが効率的な進め方とも言えるわけです。
SEO的には同じ記事を短期間でリライトは意味が無いということです。
リライトは計画的に!