商品企画で感じたパワハラ行為10選|あなたを守るパワハラ対策

仕事

昨今、どのような業界でもパワハラがクローズアップされています。商品企画においても例にもれずパワハラ行為が多発している模様。

本当に何気ない一言ですが取り返しのつかない一言になることもあるので、パワハラ発言には注意していきたいものです。

何気ない一言でも傷つく人はたくさんいるんですよね。

そんなパワハラ行為10選と対策をまとめました。

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何気ない一言がパワハラに感じる

営業のイメージが強いパワハラですが、商品企画においてもパワハラと受け取れる発言・行動はたくさんあります。

こんなこと言う上司いませんか?

まだ企画できていないの?土日やればいいじゃん

残業や深夜労働、休日出勤などを強要するような発言はアウトです。

上司から見ると、そんぐらいやってほしい気持ちも分かりますが、部下からすると非常に傷つく一言です。

部下からすると、

お前が適切に仕事ふってねーんだよ!

なんて感情が渦巻くわけです。

そしてひとこと言わせてもらいます。

土日もやってこの企画なんです。。。

有給取るぐらいなら仕事してくれ

言われたことある人たくさんいるはず。笑

有給は正当な権利です。何人たりとも権利を侵害することはできません。

こういった発言は労働基準法に違反している場合もありますので、くれぐれもご注意ください。

言われたことある人は、相談すると良いかも?

有給を取って遊ぶから良い企画が浮かぶんです!

そんな事調べたらわかるじゃん

OJTが基本な商品企画は言われまくりな言葉です。

分からないから聞いてるんですと言いたくなりますが、調べてない人も多いことは確か。笑

あなたが部下であれば、まず調べる事をしてみてください。

上司であれば、どうやって調べたかを聞いてください。

まずは調べ方を徹底的に学ぶべきかもしれませんね。

調べ方分かんないと何やってもできないんです。

優しく指導してください。

企画書を見て舌打ちをする

え?そんなレベルでと思われるかもしれませんが、立派なハラスメントに入ります。

一度ぐらいの舌打ちであれば問題ありませんが、これが継続して行われている場合は、十分にハラスメントとして認定される可能性があります。

上司に書類を提出して、言葉を発しなくても。

「チッ」

この一言が続くと精神的に苦痛に感じるのは分かると思います。

そんな上司が周りにいるのであれば、継続性を記録しておくと認定されるかもしれません。

もし、あなたが上司の立場で舌打ちの癖がある場合は要注意です。

舌打ちって何故か耳に残るんですよね。

こんな企画通るわけないじゃん

言いたい気持ちも分かりますが、いったら負けです。

なぜ通らないのか、どこがダメなのかを上司は説明する責任があります。

こんな企画通るわけないかもしれないけど、通ると思って企画してるんです。

その気持ちを踏みにじらないでください。

Aさんの企画は良くできているけどなぁ

AさんはAさん、僕は僕です。

決して比較するような事は発言できません。

比較されると人は委縮してしまい、常に比べてしまうようになります。

比べるのではなく、何がダメだったかを伝えるようにしましょう。

ここをこうするともっと良くなるとか言ってくれると伸びます。まじで。

こんな商品売れると思ってんの?

売れると思うから企画するわけです。

これを人前で言われると結構きついものがあります。

一生懸命考えたアイデアを否定されるとそれだけでパフォーマンスが落ちてしまいます。

こんな商品と言う前に、どんな商品か良いのか教えてください。

もう一回学校に戻ってマーケティング勉強したら?

戻れるものなら戻って勉強したいです。

人の学歴や能力を否定することは基本的にアウトです。

それであれば、この本とかおすすめだから読んでみてといった提案にしましょう。

意外とマーケティングって広くて学んでいる本でも考え方が違うから厄介です。

今はマーケティング3.0、4.0ですが、その概念わかる上司がいないのも残念。

というか、会社の経費で学校行かせてください。

言われたことだけやってればいいんだ

企画の部署なのになぜか言われたことしかできない。

それって作業ですやん。

新しいことがしたくてやっとつかんだ企画職です。

かなり理不尽に思う人も多い言葉ではないでしょうか。

言われたことすらできないなんて言われるともっとショックです。

何か創りたくて企画やってるんで、そのあたり配慮してください。

なんでこんなのも分からないのかなぁ

何気ない一言すぎて言う人もいっぱいいます。

あなたにとっての「こんなもの」でも、部下にとっては「大変なこと」なのです。

出来ないものは出来ないと認めたうえで、どうやったら出来るようになるのか指導するのが上司の役目。

それがマネージメントのはず。

こっちだって、分かりたいんです。よろしくお願いします。

 

こんな感じのことを言う人多いですよね。

では、もう少しパワハラについてまとめていきます。

パワハラの定義

まずは定義から。

厚生労働省が定義しているパワハラを見てみます。

職場のパワーハラスメントとは、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義をしました。

この定義においては、

・上司から部下に対するものに限られず、職務上の地位や人間関係といった「職場内での優位性」を背景にする行為が該当すること

・業務上必要な指示や注意・指導が行われている場合には該当せず、「業務の適正な範囲」を超える行為が該当すること

を明確にしています。

出典:厚生労働省「職場のパワーハラスメントについて」

少し難しいので商品企画の仕事でいうとこんな感じ。

パワハラは「上司や先輩から業務以外のことで精神的・身体的に苦痛を与える行為」のことです。

つまり、業務の指導以外で苦痛が伴えばすべてパワハラなんです。難しい!

さらに厚生労働省によると、パワハラを6類型に分けています。

  1. 身体的な攻撃(暴行・障害)
  2. 精神的な攻撃(脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言)
  3. 人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)
  4. 過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害)
  5. 過小な要求(業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと)
  6. 個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)

なるほどなるほど。

これを先ほどの発言に仕分けしてみます。

  • まだ企画できていないの?土日やればいいじゃん(過大な要求)
  • 有給取るぐらいなら仕事してくれ(過大な要求)
  • そんな事調べたらわかるじゃん(過大な要求)
  • 企画書を見て舌打ちをする(侮辱)
  • こんな企画通るわけないじゃん(侮辱)
  • Aさんの企画は良くできているけどなぁ(名誉毀損)
  • こんな商品売れると思ってんの?(侮辱)
  • もう一回学校に戻ってマーケティング勉強したら?(侮辱)
  • 言われたことだけやってればいいんだ(過小な要求)
  • なんでこんなのも分からないのかなぁ(侮辱)

正直きわどいです。

最終的には、対象者がどう感じたかがポイントになりそうな気もします。

とりあえずなんか不快と感じたら6つに分類して考えるといいかもしれません。

パワハラからあなたを守るためにすること

パワハラと口で言うだけでは意味がありません。

あなたをパワハラから守る方法を考えてみます。

記録に残す

パワハラを証明するためには何よりも証拠が必要です。

先の述べたようなことを言われた場合は必ず記録を取るようにしてください。

記録を取るポイントは次の通りです。

  • あなたの個性を批判された
  • やりたい仕事をやらせてもらえなかった
  • 馬鹿にした発言をされた
  • 脅迫まがいのことを言われた(企画が通らなかったら辞めさせるなど)
  • 有給を自由にとらせてもらえなかった

記録の付け方は、必ず日時を記載するようにします。

「いつ」「誰が」「どんな場面で」「どんなことを」「なぜ」「どのように」を意識して書くと良いと思います。

メールなどのアーカイブも忘れずにしましょう。

社内のコンプライアンスに相談する

ある程度の規模の会社であればコンプライアンス部があるはず。

とはいえ、形だけのコンプライアンスも多々あるので、あまり期待はできません。

特に中小企業の場合は、どちらかというと会社側の組織なので、解決には程遠いです。

その場合は、さくっと社内は諦めて外部の人に相談しましょう。

産業医に言う

50人程度の規模の会社であれば、必ず産業医がいるはずです。

その産業医の先生に個別相談を申し込みましょう。

基本的に産業医への個別相談は拒否ができないはずですので、窓口の一つとして利用できます。

産業医経由で会社の上層部に連絡が入り、解決に至ったケースを見たことがあります。

月一回は相談できると思いますので、外部の人間を頼るのもありです。

それでもパワハラが解決しない場合は?

それでも解決しない場合は、思い切って会社を変える方が早いと思います。

精神的苦痛が多い職場でずっと働いていると、それこそ心身ともに疲弊しまくって、最悪のケースになることもあり得ます。

まだ病気にならないうちに、他の職場を探すことがおすすめです。

というのも、人は否定され続けると、どうしても劣等感が大きくなります。

そうなると、次に転職しようにも、

どうせ私なんか受からない・・・

なんて気持ちが大きくなり、受かるところも受からなくなるからです。

転職は逃げではありません。

キャリアアップという立派な自分を高める方法なのです。

パワハラが怖くて転職を切り出せないこともあるかもしれませんが、勇気を出して一歩踏み出しては如何でしょうか。

 

以上、商品企画のパワハラ対策でした!