デジタルSNS時代の広報評価指標|TwitterのRT数は共感指数として測定しよう

広報

広報において特に難しいのが効果測定ではないでしょうか。よく広告費換算であったり、メディア掲載数なんてKPIを立てている方がいます。もちろん、これはこれで間違いでは無いのですが、デジタル時代の広報においては、特にSNSの指数を観測する方がぐっと広報の力が測定できてしまいます。今回はその中で、Twitterのリツイート数(RT数)の意味を考えていきましょう。

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Twitterの拡散は何故起きるのか

Twitterのリツイートの嵐が起きる現象を「炎上」または「拡散」と言います。良い意味で広がった場合は拡散、悪い意味で広がった場合は炎上です。

拡散する場合は、ほとんどの場合何かしらのツイートに対して「肯定的」なコメントが入り、そのコメントを添えてリツイートが起こります。

実はこのリツイートレベルでは「拡散」にまで発展しません。そのまま収束する場合も多いのですが、メディアが取り上げた場合はこの限りではありません。

メディアが取り上げることによって、それが一般ユーザーの目にとまり、さらに広がりを見せ、拡散していくのです。

つまり、拡散するためにはメディアに取り上げられる必要があり、正直、メディアが興味ないものであれば、一時のブームで終わってしまうこともあります。

要は何かしらのツイートに対して、そのツイートを発見したユーザーが肯定的なコメントを発表し、それがリツイートされ、さらにはメディアが取り上げることによって、拡散現象にまで発展してしまうのです。

それでは、何故リツイートしてしまうのでしょうか。そこにはリツイートしてしまう理由があるはずです。

Twitterのリツイートをしてしまう理由

リツイートをついついしてしまうユーザーの気持ちになってみるとすぐわかる事だと思いますが、要は広げたい。みんなにもこの気持ちを感じて欲しいと思うからリツイートをするのです。

リツイートされやすい情報としては次のようなものがあります。

  • 面白いから友達にも見せたい
  • 感動したので気持ちを共有したい
  • 良い事をしている気持ちになりたい
  • むかついたので怒りをぶつけたい
  • 失言に対して上げ足をとりたい
  • トレンドに乗るためにリツイートしている

このような気持ちになったとき、ついついリツイートしてしまいます。前半3件が拡散、後半3件が炎上に繋がる事が多いリツイートです。

会社にとって拡散は良いですが、炎上は困りもの。ついついリスクヘッジを考えて、面白い発言を控えてしまいがちですが、そうすると今度は拡散できません。この辺りが広報にとっては難しい所ですよね。

どちらにしろ、リツイートをする行為は”誰かに見てもらいたい”という気持ちです。

Twitterのリツイート(RT)数は共感指数

このように考えると、Twitterのリツイート(RT)数は共感指数としてカウントできることになります。この「共感した」「共感されたい」といった気持ちがリツイートに繋がっていきます。

この数が多ければ多いほど、世の中に対して広くメッセージを伝えることができ、かつ、共感してもらえる人が増えていく仕組みなのです。このような”共感”の気持ちは、広告費換算で測れないのはご理解いただけるのではないでしょうか。

共感されればされるほどリツイートが増えるなんて、まさに夢のようなメディアですが、その代わり逆の共感をされてしまうと、非常に困ったことになるのも事実。

うまく使えるようになりたいですね。