オープンマーケットとクローズドマーケットの意味は業種で違いがあるため要注意!

マーケティング

オープンマーケットとクローズドマーケットって何だか漠然と使っていませんか?この違いは何ですかと聞くと、人によって回答が違うことも多々あります。その理由としては、実は業種によって意味が変わるからにほかなりません。わかったような気がしているこの違いをもう少し整理してみましょう。

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オープンマーケットとは

オープンマーケットとは公開市場と呼ばれ、一般的に誰にでも取引が許された市場や、不特定多数と商売をする市場、商品の事を指します。

オープンマーケット商品であったり、オープンマーケットに卸すなんて使い方をしたことは無いでしょうか。これはメーカーから見ると商品軸のオープンマーケット、卸先から見ると、商売の相手としてのオープンマーケットが存在します。

少しややこしいので表にまとめて見ましょう。

 

オープンマーケットの意味

マーケット意味
メーカー何処にでも販売しても良い商品のことを言う場合が多いです。オープンマーケット商材、オープンマーケットで販売する商品開発といった使い方をします。
問屋・小売業マーケットのことを指す場合が多い。不特定多数の人が購買する小売店はオープンマーケットと呼ばれます。
不動産業物件情報を広く公開することをオープンマーケットと言います。例えば地元不動産が独自に持っている物件などはオープンマーケットと言いません。不動産でしたら、Reinsと呼ばれる不動産データベースに登録するとオープンマーケットに出すと言います。
金融業株式などを広く公開する金融市場の事をオープンマーケットと言います。東証一部などがオープンマーケットです。

これが各業種のオープンマーケットの意味となります。意外と意味が違っていることに驚きです。別業種の人と話すときは注意していきたいものです。

続いて、クローズドマーケットを見て見ましょう。

クローズドマーケットとは

オープンマーケットと違い、一般には公開されていない市場の事を指します。例えば、会員制の通販会社や生活協同組合(コープ)などがクローズドマーケットとなります。

こちらでも、業種ごとの意味を確認してみましょう。

 

クローズドマーケットの意味

マーケット意味
メーカークローズドマーケット向けの商品。つまり専売品を指すことが多いです。TV通販だけの商品などはクローズド商品と扱われます。
問屋・小売業こちらは、自身が会員を抱え、特定の人に販売するマーケットのことを言います。会員制や○○限定といった特定の個人に販売します。
不動産業そこの不動産でしか取り扱わないものを言います。地元の不動産屋さんなんかは、結構いい物件を独自で持っていたりします。
金融業広く公開しない株式や金融商品の事を指します。株式会社であっても、中小企業は多くがオープンになっていませんので、クローズドです。

やっぱり少しニュアンスが違うようです。ここまでくれば何が違いか見えてきます。

オープンマーケットとクローズドマーケットの違いとは

大きい意味では不特定多数の人が自由に売買できる事をオープンマーケット。特定の人に限定した市場で売買することをクローズマーケットと言います。

先に上げた会員制の通販の場合は、クローズマーケットと分けられることが多いです。しかし、会員の募集はオープンです。となると、どっちだ?というのが本音ではないでしょうか。

完全に閉じられた世界であれば、クローズドマーケットと分かるのですが、誰でも行けるお店だけに卸す場合は、オープン?クローズ?が迷いがち。

不特定多数が入るお店などに商品を卸す場合は、オープンマーケット。その個人が特定された人でしか買えない場所に卸す場合はクローズドマーケット。こんぐらいの認識でいいのではないでしょうか。

つまり、判断のポイントは次の通りです。

  • 最終消費者が不特定多数かどうか
  • 広く誰でも扱える商材かどうか

この辺りで判断すると、どちらの商材か判断する基準になるのではないかと思います。しかし実際はあいまいなので、これは何となく判断しているというのが本音。

中々難しい問題ですね。マーケットって。