世の中には、所謂ボットと呼ばれる自動WEB巡回ツールが存在する。そのボットがどこかのWEBページをクロールすると、それで広告を表示したことになる。まったく人が見ていないのにだ。
広告とは購入してもらう広告はもちろんのこと、見せることでコミュニケーションを図っていくという意味もある。何度も広告を見ている内に、その商品が身近に感じたりすることはないだろうか。
その広告自体、もしかしてロボットが見ていたらどうだろう。まったく広告の意味がなされていないのはお判りだろう。予算の垂れ流し状態である。
このアドフラウド自体、日本にそこまでなじみのある言葉ではないが、WEBマーケティング先進国のアメリカでは、数年前からこの問題が問いただされていた。というのも、アメリカでは”正しくブランドを見せる”ことに広告の意味を見出しているため、インプレッション型課金の広告が多いからである。
インプレッション課金とは、広告が表示されるだけで課金されてしまうシステムである。このインプレッション型が主流のアメリカで早期に問題になったのは、人が見ているか、ロボットが見ているか判断できないと、それこそ正確な広告の評価が分からないためである。
日本では、クリック課金(CPC)が主流なため、あまり問題にはなっていなかったが、インプレッション型の広告も配信されていくようになり、ここ近年話題にあがるようになった。
GoogleのAdSenceなどでは、早いうちからこの問題に対する着手し、広告が画面上に表示された場合にのみ課金するようになったそうだが、他の会社はどうかわからない。
自社の広告はアドフラウドの問題にさらされていないか、今一度確認するとよいだろう。