1968年にタカラトミー社が発売した人生ゲームが50周年を迎えます。 日清食品「出前一丁」などとのコラボをやるようです。 人生ゲームはゲームでありながら、私たちに色々なことを教えてくれました。 そんな人生ゲームにこれからも期待しています。
タカラトミーの人生ゲームは人生そのもの
この記事を見て、ふと懐かしくなったので記事を書きます。
タカラトミーと日清食品、ともに50周年を迎える「人生ゲーム」と「出前一丁」でコラボ
1968年に発売されたタカラトミー社(旧:タカラ)の人生ゲームが50周年を向かるそうです。
このゲーム、累計販売数1400万個というとんでもないゲームで、 子供から大人までみんな夢中になって遊んでいたのではないでしょうか。
当然、発売日した年には私は生まれていませんでした。 その後、たしか小学生の低学年ごろに初めて人生ゲームを手にしたのを覚えています。
ボードゲームから、そのうちスーパーファミコンなどでもやった記憶がありますが、 やっぱり、ボードゲーム上で、大人数を囲んでプレイしたほうが楽しかったです。
さて、この人生ゲームですが、今振り返ると、社会の縮図がちりばめられたゲームだったなぁと今さらながら思います。
人生ゲームのプレイヤーは自動車にのって移動!
なんていったって、プレイヤーは自動車に乗っているのです。 覚えているでしょうか、人物がピンになっていて、抜き差しできるんですよね。
子供が生まれたら、ピンを1本さして3本になったり、非常にわくわくしました。
そのピンの増減ですが「結婚」「出産」「養子会陰組」なんてのもありましたよね!
これ、小学生がやってても、意味わかるんだろうか。。。
人生ゲームにはお金・有価証券なんてのもある!
お金を使うときにも、手形なんてのもありました。
そこで、利息という概念とか、お金は借りると減るということを学んだ人も多いはず。
株券も買えたりして、株券を購入することで、利益がでたり損失が発生したり。
これって、すごいお金の勉強になることばかりでした。
保険なんてのもありましたよね。
火災保険も入れたりしました。
これは、止まったマスで火災が発生した場合、もちろん火災保険金として損失を補てんできるものです。
その他、生命保険、自動車保険なんてものも。
今の自分と比べてみると、当時の方が保証が厚かったかもしれません。笑
人生ゲームには職業がたくさんある!
そして、人生ゲームのもっとも人生らしいところ。
それは職業があることです。
どんな職業になるかは、その人の運しだい。
フリーターなんてのもあったと思います。
当時からフリーターという概念をぶちこんでくるタカラトミーのセンスには脱帽もの。
そういえば、フリーターが持てはやされていた時代もありましたね。
ちょうど、職業選択の自由なんてCMがバンバン流れていた時代です。
フリーターという生き方がかっこいい。夢を追う姿がかっこいいとされていました。
そのエッセンスを盛り込んだ人生ゲームは、まさに時代を反映していると言えるでしょう。
人生ゲームには人生のイベントごとがほとんどある
その他、結婚、家の購入(住宅ローン)なんて、人生において重要とされるイベントはほとんど揃っていました。
誰かが最後の土地にゴールした時点でゲーム終了。
その時点のお金を換金し、一番多くお金をもっていた人が勝利です。
こんな奥が深いゲーム、なかなか見当たりません。
パッと検索してみると、なんと累計60シリーズもあるとのこと。
この50年の間に、こんなにバリエーションが出ていたんですね。びっくりです。
さて、あまりに懐かしすぎて前置きに1000文字ぐらい使っちゃいましたが、ここからが本題です。
人生ゲームとマーケティングについてです。
人生において大切なことひとつめ:人生ゲームは未来・将来を教えてくれる
人生ゲームは先ほど興奮して書いていたように、人生におけるほとんどのイベントを網羅しています。
例えば、お金の大切さや、保険のありがたみ、就職が難しいなど、ゲームに置き換えて学ぶことができます。
日本の教育はどちらかというと、学問的な学びは優秀だと思いますが、お金についてや、人生そのものを学ぶ機会は少ないと思います。
こういった教育を、幼少の頃からしておく方が、将来的に役立つのです。
何のための勉強かわからない学問的なものより、将来使うことが見えている勉強の方が、より自主的に学ぶと思いませんか?
いわば、我々はリアル人生ゲームを楽しんでいるわけです。
ゲームであれば、はい終わりで新しい人生をスタートできますが、リアル人生は中々そうはいきません。
つまり、人生ゲームは自分に起こりうる未来を事前に教えてくれるのです。
人生において大切なことふたつめ:人生ゲームは仲間と遊ぶ楽しさを教えてくれる
人生ゲームって、最大8人で遊べます。
いまどき、8人同時にできるゲームってあまりないですよね。
その8人が切磋琢磨し合い、だれかが出世し、誰かが下向上を行い、気づけばお金が無くなっている。そんなゲームです。
逆に言うと、人生ゲームほど、一人でやってもつまらないゲームもありません。
やはり複数人が集まって、わいわいとやるから楽しいのです。
たしかに、スマホゲームなどオンラインでゲームしたとしたら、それこそ数百人単位でゲームはできますが、 このローカルで近くにいる人とコミュニケーションするゲームは楽しいものです。
将来、仕事をするにしてもなんにしても、身近な所のコミュニケーションというのは必要になってきます。
このコミュニケーション力すらも、人生ゲームは養ってくれるのです。
人生において大切なことみっつめ:人生ゲームは人生がうまくいかないことを教えてくれる
人生ゲームはいわばすごろくです。
これは誰しも何が出てくるかわかりません。
良い所に就職して順風満帆でスタートしたゲームでも、終わったころには借金まみれという状況すらあります。
逆に言えば、今は不幸でも、最後はお金持ちになっているかもしれません。
このように、人生は分からないということを理解させてくれるゲームでもあるのです。
将来、うまくいかないことがあったとしても、人生ゲームを思い浮かべれば良いのです。
あの時はこんなだったけど、最後はうまくいったじゃんというある意味成功体験を心に根付かせるのです。
人生ゲームによって、あきらめない気持ち、逆行に立ち向かうすべを学んでいくのです。
人生ゲームが僕たちに教えてくれること(まとめ)
このように、人生ゲームを行うことによって、私たちは、未来、仲間、逆行という人生における大切な3つのことを学ぶことができるのです。
たかがゲームかもしれませんが、実際、今の仕事におきかえても、役に立っている部分はあると思います。
たしかにルーレットという要素は大きいのかもしれませんが、それ以上に頭を使うゲームでもあります。
運と実力を兼ね備えた人生ゲーム。リアルな人生においてもきっと役に立つことでしょう。
なにはともあれ、50周年おめでとうございます!
別記:日清とのコラボが熱すぎる
投信1編集部より引用します。
今回の50周年キャンペーンの第一弾は、同社と同様に来年50周年を迎えるロングセラー商品、「出前一丁」を持つ日清食品とともに行う「出前一丁×人生ゲーム コラボキャンペーン」 である。
日清食品は12月下旬に、出前坊やがラーメンの道を究めていくというオリジナルの「出前坊やの出前人生ゲーム」が封入されているキャンペーン限定パッケージの「出前一丁 5食パック」を発売する。
ゲーム盤はもちろん、お札やコマ、お宝カードなど、ゲームで使用するためのキット一式が含まれているほか、パッケージにあるルーレットのイラストを切り取って厚紙に貼り、中心につまようじなどを差し込めば即席ルーレットが完成する。
また、ゲーム盤に記載されている URLからキャンペーン特設ページにアクセスすると、「出前一丁人生ゲーム 出前一丁目ステージ」のゲーム盤がダウンロード可能。プリンターで印刷すれば、「人生ゲーム(2016年バージョン)」につなげて遊ぶこともできる。
これ、めちゃくちゃ欲しいです。
2016年バージョンも買わせるマーケティングですね。わかります。。。λ。。。