SEOにおけるページ表示速度って意外と見落としがちですが実は大事な指標です。リアルにアクセスが激減した当サイトの実例と解決までをご紹介します。
まずはこちらのグラフをご覧ください。
9月末から10月にかけてぐんとアクセスが激減しているのはお判りでしょうか。
実際には1,800PV程度から1,200PV程度まで落ち込んでいます。
なんと33%のアクセス減です。
一方、10月下旬からは一気にアクセスが回復しています。
この現象はすべてページの表示速度が原因です。
ページ速度を見直すことで改善したため、原因がページ表示速度であると断定しました。
アクセスが激減したのはサイトの速度が原因
お恥ずかしながら、次のキャプチャをご覧ください。
なんと、10月中旬までページの読み込み速度が7秒になっていました。これはプログラムミスで無駄な処理をさせており、表示が遅くなっている状態でした。
データベースを総なめする形のプログラムだったので、遅くなるまでは気づかず、アクセスが激減してはじめて気づいた次第です。
そして、10月の中旬にこのプログラムを修正。
1秒以内に表示できるようになりました。
すると、僅か1~2週間でアクセスが戻ってきたではありませんか!
これで一件落着と言いたい所なのですが、一度落ちたアクセス数は完全に回復していません。
全盛期の10%減少したままです。
Google Speed Updateにもろに影響された
色々調べてみると、Google Speed Update(2018年7月)なるものがあったんですね。これはページの読み込み速度をモバイルのランキング要素として組み込むアップデートだったようです。概要は次の通り。
- 名称は、“Speed Update”(スピード アップデート)
- モバイル検索においてページ速度をランキング要因に使う
- 2018年7月に導入を予定
- ものすごく遅いとユーザーに感じさせるページだけに影響し、影響を受けるクエリはごくわずかになる見込み
- どのような技術が使われているかに関係なく、すべてのページに同じ基準が適用される
- 検索意図が依然として非常に強いシグナルであることに変わりはなく、関連性が高い、優れたコンテンツであれば遅いページでも上位表示しうる
- このアルゴリズムに影響を受けるかどうかを直接調べられるツールはない
ものすごく遅いとユーザーが感じてらっしゃったのか。スイマセン。
2018年7月10日にアナウンスがあったので、9月までは猶予があったのかな?
このように、当サイトでは9月頃、一気にランクを低下させられたようです。
ページ表示速度の確認方法
このようにアクセスに多大な影響があるページ表示速度ですが、Google Analyticsで簡単に確認できます。
「行動」「サイトの速度」「ページ速度」から、すべてのページの速度が見れます。
うちのサイト、上位の2コンテンツがマイナス値じゃないか。。。
そのあと、速度についての提案を押して、各ページをクリックすると、次のようにページの速度を測定することができます。
速度改善に対する提案も行ってくれますので、数値が悪い場合は今すぐ改善して下さい。
まとめ
僕自身がプログラムミスという大ポカで発覚したページ表示速度の重要性。
まさに身をもって実感しました。
一方、ページ表示速度が改善されると、比較的すぐにアクセスは戻ってくるみたいなので、アクセスが低下したなと思ったらページ表示速度を確認されてはいかがでしょうか。
Googleは今後さらにユーザーの利便性を重視してくることでしょう。ページ表示速度一つとっても、ユーザーライクなサイト作りを心掛けていきたいものです。
以上、ページ表示速度は影響あることを体験したお話でした。