今回は、スポーツX株式会社の小山淳さんと、おこしやす京都AC株式会社の添田隆司さんと対談させていただく機会がありましたので、スポーツX株式会社の紹介およびスポーツビジネスをクローズアップしていきます。
スポーツX株式会社とは
スポーツX株式会社と聞いても一般には馴染が無いかもしれませんが、同社の代表取締役社長である小山淳さんといえば、藤枝MYFCの元社長、立役者としての認識が根強いのではないでしょうか。今は藤枝MYFCでの一線を退き、おこしやす京都ACを初め、他のスポーツの振興に力を入れられております。
藤枝MYFCと言えば、他の有名企業がスポンサードしているクラブと違い、全国で初めての独立系FCとしてJ3まで上ったクラブです。このクラブを、他のJクラブとは違う独特な運営を行い、成功に収めた手腕は今やプロスポーツ界の伝説にまでなっています。
実は、小山淳さんとは以前にも面識があり、何度かお会いしたことのある間柄です。その時は藤枝MYFC社長でしたが、スポーツX株式会社の代表取締役社長となってからは初めてお話させていただく機会をいただきました。
スポーツX株式会社は主にクラブ育成事業、クラブ経営人材育成、監督育成を事業として行っている会社です。まさにスポーツ業界の立役者的な会社である同社の存在意義をマーケティングな視点から考えて見たいと思います。
スポーツ市場は成長期
昨今、スポーツ業界は注目を集めています。最近ではミクシィがスポーツジムへ参入することが発表され、それこそ様々な業界がスポーツ産業に参入していることはご存じの通りです。
スポーツ業界に次々参入する理由としては次のようなことが考えられます。
- 東京オリンピック(東京2020)に向けた需要増加
- 健康寿命促進によるスポーツ需要の増大
- スポーツ庁によるスポーツ教育の促進
そう、今まさにスポーツ業界は成長市場なのです。ユニクロ、ワールドなどのアパレルメーカーはこぞってスポーツアパレルを作り、スポーツ家電と呼ばれる商品も登場してきました。ちなみに、スポーツ家電とはスポーツの様子を競技者目線で見られるカメラや、スポーツ行動を観測できるAI分析技術などのことを言います。
このような製品が登場するぐらい、まさにスポーツ産業は注目されているのです。しかし、スポーツ関連の商材が伸びる中、実際のスポーツ競技自体にフォーカスすると、一つの懸念がでてきています。
それは、スポーツクラブ経営のノウハウが不足していることです。
スポーツX株式会社の存在意義
こんなにスポーツ関連商品が伸びてきている背景がありながら、実はスポーツ競技におけるプロ経営コンサルといった分野はほぼ空白地帯。実際にスポーツクラブを運営することは容易ではなく、選手の集め方、運営方法、ファンの作り方など何もが手さぐり状態なクラブはたくさんあることでしょう。
例えば、東京オリンピックが盛り上がりを見せ、数々のスポーツクラブが誕生したとします。東京オリンピックまでは盛り上がりを見せると思いますが、その後はどうでしょうか。
また、新規のクラブが沢山できたとしても、適切な運営ができるのでしょうか。
特にスポーツは技術だけではなく、心を鍛える場でもあります。そんな「心」を育む場面において、適切な指導は必須条件であり、適当にしていいはずがありません。
そこで、スポーツX株式会社の出番となります。
先ほど、藤枝MYFCのお話をさせていただきました。藤枝MYFCは独立系で初めてプロチームとして成功を収めた実例です。この成功の立役者が「小山淳さん」なのです。そして、小山淳さんが代表を務める会社が「スポーツX株式会社」なのです。
ここまでくればスポーツXの存在意義が見えてきます。スポーツXの強みは「スポーツクラブの運営」だけではなく「指導者の育成」など、スポーツクラブを成功に導くノウハウを提供する――まさにスポーツ業界の救世主になる会社なのです。
スポーツX株式会社が創る未来
スポーツX株式会社のWEBサイトを見てみると、なるほどと感じました。
スポーツX株式会社理念・ビジョン
理念
咲かせようスマイルつなげようスポーツでビジョン
無数のスポーツ企業・スポーツクラブへ投資育成し、世界的スポーツ企業となる
日本においてスポーツビジネスはそこまで発展していません。世界に目を向けると、スポーツはビジネスでありプロスポーツクラブの選手たちは生活を保障されています。
選手の育成、指導者の育成をはじめとした健全なスポーツクラブ作りを支援することは、プロスポーツクラブ運営の礎となります。
プロスポーツクラブの運営が安定すると、そこで生活する人の生活すらも安定してきます。そうすると本気でスポーツに打ち込める人が増え、スポーツ自体が生活の中心になってきます。スポーツをする人が増えることで、健康寿命も増え、さらには日本が諸外国に引けを取らないぐらいのスポーツ大国になる可能性だって見えてきます。
こんな未来に「運営支援」「教育」という形で存在するスポーツX株式会社が創る未来は、まさにスポーツビジネスの革命ではないでしょうか。
スポーツXが世界的スポーツ企業となり、さらには日本をスポーツ大国とするビジョン、本当に脱帽ものです。
余談ですが、こんな企業だからこそ、スポーツ業界を目指す学生には大人気なようで、新卒の応募数は約5000件のエントリーが毎年あるようです。
スポーツX株式会社の理念経営って素晴らしいですね!見習いたいものです。
最後に
小山淳さんには久しぶりにお会いしましたが、相変わらず紳士な方で気さくにお話いただけました。一方、おこしやす京都AC株式会社の添田隆司さんは初対面でしたが、とても若い(25歳!)のに日本のサッカー界を引っ張っていくだけのカリスマを感じました。
二社ともに今後もお付き合いさせていただくことになりそうですので、一緒にスポーツ業界を盛り上げていきたいと考えています。
小山淳さん並びに添田隆司さん、この度はお時間をいただき誠にありがとうございます。この場を借りて改めてお礼を申し上げます。