新規ドメインでサイトを立ち上げた場合、エイジングフィルターにより自然検索による流入は見込めません。 ブロガー新参者にとって、誰も読まない記事を更新しつづける苦行と「3ヵ月で100記事」の言葉。 果たして、この苦行の先には楽園(PV増加)は待っているのか。 そして、この苦行の原因であるエイジングフィルターは存在するのかを解説します。
エイジングフィルターによる検索フィルターは存在するの?
Googleは、エイジングフィルターという仕組みを使い、新規ドメインをフィルタリングしているという説があります。
もちろん、このエイジングフィルターについては、Googleは公式に認めたわけではなく、あくまで憶測での話です。
そのエイジングフィルターが解除されるのが、3ヵ月~半年と、かなりの幅があり、実際に解除された日を境に、 急激にオーガニックからのアクセスが伸びるというものです。
様々なサイトでこの現象が見られることから、エイジングフィルターは存在しているものとされています。
一方、まったくエイジングフィルターに補足されず、サイト公開日から、それなりのアクセスを稼ぐサイトも存在します。
このように、挙動が一定ではなく、エイジングフィルターに補足されたサイトと、そうではないサイトが存在するため、あくまで憶測で存在するとしか言いようが無いのが現状です。
もう一つ、このエイジングフィルターを稼働させることによるGoogleのメリットとしては、悪質なスパムサイトを排除することが目的であるとの説もあります。
これは、新規ドメインを取得した悪質なサイトが、短期間で上位にランキングされてしまうと、 その検索結果を提示したGoogleの信頼性が無くなるためです。
つまりは、3ヵ月~半年の間様子をみて、実際サイトを訪れた人に対して本当に優れたコンテンツなのかを精査してもらうためです。
でも、この挙動が全くないサイトも存在します。
この悪質サイト対策として、新規で取得したドメインに対し、一律エイジングフィルターでフィルタリングしているのであれば、 挙動が無いサイトがあるのはおかしいと思いませんか?
悪質なサイトを素通りさせてしまっては、Googleへの信頼性を失うことになりかねません。
エイジングフィルターに補足されない中古ドメインは有利なの?
この、エイジングフィルター説が出てきてから、SEOを手がける業者は、こぞって中古ドメインの優位性を訴えるようになってきました。
それは、中古であるがために、すでにエイジング期間を経ていて、フィルターに補足されることは無いからという理由です。
本当かどうかはわかりませんが、もし、あなたがGoogleなら、まったく新しいコンテンツを発見したとして、 そのドメインが中古という理由だけで、何もフィルターせずに素通りさせるでしょうか。
私がGoogleであれば、やはりフィルタリングはすると思います。 素通りすることは、Googleの存在意義すら崩壊しかねないことだからです。
そういう意味で、中古ドメインだから有利とか、新規ドメインは不利だとかは、あんまり関係ないというのが当サイトの主張です。
新規ドメインだろうが中古ドメインだろうが、コンテンツを作ってからが勝負なのです。
Googleは3ヵ月でサイトを評価する?
それでは、タイトルの話題に入りたいと思います。 この3ヵ月で100記事を一つの目安にというのは、Googleから見たらどのような効果があるのかを考えてみたいと思います。
まず、新規ドメインおよび中古ドメインどちらでもいいのですが、新しくコンテンツを発見したGoogleは、まずこう思うはずです。
このサイト大丈夫? 変なサイトじゃない?
1記事だけでは分からないので、Googleはクローラーを使い、毎日毎日調査に来るのです。
そこで、新しいコンテンツが見つかりました。 Googleのクローラーはそれを持ち帰り、前のコンテンツとの整合性やジャンルや記事レベルというのを測定します。
それが、10記事、20記事と積み重ねるごとに、Googleは、そこのサイトの信頼性を評価していくようになります。 そして、だいたい100記事になった所で、Googleとして、このサイトの評価を終える仕組みなのではないでしょうか。
そう考えると、3ヵ月で100記事という目安は理解できます。何故なら3ヵ月で100記事というのは、毎日1記事をアップするペースだからです。
毎日1記事をアップするということは、毎日更新しているという意味になります。 それが、Googleにとって、アクティブに稼働しているサイトという意味になるのではないでしょうか。
Fetch as Googleなどで、クローラーの動きを見てみると、一応、一日に一回見に来ているのがお分かりだと思います。
そして、100記事程度のコンテンツが出来て初めて、Googleは一応の評価を完了させるといった仕組みなのではないでしょうか。
エイジングフィルターの期間がサイトによって違うのは何故?
これも、上記の100記事のコンテンツ量で説明はできます。 あくまで100記事と言っていますが、100記事程度の内容と解釈してください。
例えば、1記事1000文字の100記事と、4000文字の50記事だったら、Google的には50記事の方を高評価します。 ユーザーエクスペリエンスを最重要としているGoogleにとっては、ユーザーが満足するコンテンツの方を重視します。
そうなると、エイジングフィルター期間が前後するのは、もうお分かりですよね?
Googleから見た信頼性が高まる早さが、記事の質によって変わってくるのです。
例えば、エイジングフィルター解除までに1年かかかった人は、Googleにとって、それほど重要なコンテンツじゃなかったのかもしれませんし、逆に1ヵ月で解除されたという人は、コンテンツ的に十分なものだったのでしょう。
このように、コンテンツの内容に応じて、信頼性を勝ち取るのが早いか遅いかの違いなのです。
このように、Googleからの信頼を勝ち取る期間がエイジングフィルターの正体ではないでしょうか。
それでは、次ページでもエイジングフィルターの謎に迫っていきます。